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2006年10月31日

ハロウィンな週末

土曜の昼、研究室で某氏に話しかけられました。

「なぁなぁ、手塚先生。知り合いが祇園でやってる店、もう九ヶ月も行ってへんのやけど。今夜ハロウィンパーティーやるから来てくれって言われて。Y本を連れていこうと思ってんのやけど、一人でおごるとたこつくしな。割り勘でおごらへん?」

最近、金の巡りがあまり良くないという某氏。それでも学生のY本くんを祇園に連れて行きたいらしく、僕を巻き込みたいようです。気前の良さはあいかわらず全開。

「AダムやCラッドにも声かけたんやけど、友達と飲んでるから来れるかどうか分からん言うし」

研究室の同年代に軒並み声をかけているようです。ようするに一人で行くより、大勢で行った方が面白いということですね。それはその通り。

ちょっと迷ったですが、ハロウィンパーティーという響きに惹かれ、少しだけ行ってみることにしました。ワンチケット2,500円ということで、祇園といってもそれほど高くない。

午後10時頃に研究室を出ることにしたのですが、その15分ほど前からちらちら時計を見つつ、すでに心は祇園、そわそわ落ち着かない様子の某氏。

「そろそろ行こか。タクシーで行ってもええねんけど、渋滞やったら余計時間かかるしな。歩こ」

河原町二条にある研究室の別館を出て、鴨川沿いをてくてく。

前回某氏と祇園に行った時には、たしか研究室の前からいきなりタクシーに乗った気が。

金の巡りが悪いと血の巡りは良くなる気がします。

途中、ドラマの『探偵物語』で松田優作がかぶっていた帽子をかぶり、仮装する某氏。パーマのかかったカツラまで付いていて、なかなか面白い。

店はHighnessといって、祇園の縄手と花見小路の間にあるビルの六階。カウンター席とソファ席がいくつか置かれたバーです。若い人たちが集まるような店で、祇園といっても格式の高さは感じられません。そしてキャバクラではないので、値段も高くない。

11時頃までは客も少なく、代わりに店の人といろいろ話すことができて興味深かったのですが、しばらくすると仮装をした客が次々に入ってきて、見ていて面白い。某氏と同じ帽子をかぶってかぶっている人まで現れました。

「仮装っていいですよね。何か、こう、違った自分になれるというか」と、感銘を受けた様子のY本くん。

たしかに仮装の楽しみというのは絶対にあって、普段それを堪能できる機会は少ない。これからハロウィンがもっと定着していったら面白い気がします。

僕は店の人と知り合いになったことに満足し、某氏とY本くんを残して午前一時頃に退出。

川沿いを家まで歩いて帰る途中、三条大橋の交差点で研究室の教員であるAダムと遭遇。

某氏の誘いをほったらかして、こんな所で何を?

「友達とこれから待ち合わせして、Pig and Whistleに行く所なんだ」

それは外人が集まることで有名なバーです。僕は学部生の頃にちょっとだけ行ったことがあるくらいで、イベントのある日には来たことはなかったので、つい興味を持って店内へ。三条大橋の北東のビルの二階です。

こちらも仮装な人々がたくさんいて、ハロウィンパーティーは盛況。外国人が半分くらいと、英語の練習で来ているような若い日本人が半分。

ギネスを一杯飲み、セルビア出身のB氏、オーストラリア出身のB氏らと知り合いになりました。オーストラリア人のB氏はインドのチェンナイにしばらく暮らしていたとかで、仏教やヒンズー教に関してかなり熱心に語っていました。本当は彼らの母国でハロウィンを祝うかを聞けば良かったのですが、聞き逃してしまいました。

ハロウィン(Halloween)という呼び名はカトリックで祝う万聖節(All Saints' Day)の前夜祭という意味から来ているらしく、HallowがHolyという意味、eenという部分がクリスマスイブのeveと同じだとか。

本来はアイルランド・スコットランド・ウェールズといったケルト系の文化圏で祝われていた異教的な祭りであったのが、キリスト教に取り込まれてHalloweenと呼ばれるようになったそうです。

僕がアメリカにいた子供の頃、親しくしていた友人は母親から「ハロウィンというのは異教的なお祭りだから祝っちゃだめよ」と言われて、トリック・オア・トリートをしてはいけないことになっていました。そういう人も珍しいのかも知れませんが、かなり徹底したプロテスタントのキリスト教原理主義ということなのでしょう。

一説によると、カトリックの聖者というのはキリスト教到来以前の神々をキリスト教に取り込んだ結果であるとか。

そう考えると、聖者として取り込めた神々は11月1日に、それができなかった魑魅魍魎は10月31日に押し込めて祝っているといった所でしょうか。

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2006年10月30日

スパム対策ポリシーの変更&コメントが記入できなかったことのお詫び。

このブログのスパム対策のポリシーを変更し、コメントを記入していただく際に「人間の証明」という欄にyesと記入してもらう形にしたのですが、フォームをいじり間違えてしまい、コメントを投稿しても反映されない状態が二日ほど続いていました。

その期間中にコメントを書き込んでいただいた方がもしいらっしゃいましたら、大変大変申し訳ありません。
またぜひ書き込んでいただけますよう、お願い申し上げます。

スパム対策のポリシーですが、最初、CAPTCHAという、歪んだ文字列を読み取ってもらう手法(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apartの略らしいです)のプラグインを導入しようと思ったのですが、これは視覚障害のある人がウェブページを聞いている場合には障壁となるため、Movable Typeの開発元であるSix Apartのページに「アクセシビリティ上の悪夢(an accessibility nightmare)」と書かれていて、うーんなるほどと思い、やめることにしました。

CAPTCHAの発明者であるカーネギーメロンでは、音声版CAPTCHAも作っているようです。

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2006年10月29日

【宣伝】 データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム DBWeb2006

また別のイベントの宣伝です。

11月30日-12月1日に京都で行われる国内シンポジウムです。

データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム(DBWeb2006)

僕は「Webと地理情報」セッションを東大の相良先生と一緒に主催している他、「blogの利用とマイニング」特別セッションでもパネリストとして喋ります。

先日宣伝させていただいた国際会議ICADLとは連続して行われ、両方とも参加していただくと、参加費が割引になったりします。

ICADLと違ってこちらは日本語で講演等が行われ、参加費もお手頃になっていますので、より多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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2006年10月27日

映画版Rentを見てきました。

ブロードウェーミュージカルの映画版、Rentを見てきました。

劇場版を見て以来、かなり好きなミュージカルのひとつで、映画版も楽しみにしていたため、興味を持ってくれそうな人に声をかけて、ぞろぞろと行ってきました。

ミュージカル好きが集まってくれた感じです。
I辺さんはサウンド・オブ・ミュージックがとても好きで、映画版のシカゴも面白かったとのこと。
K村さんはロンドンでオペラ座の怪人を三回見に行ったとか。
文芸同人誌ディオニュソスの知り合いであるT上さんも、僕が言う前から映画について知っていました。
さらに、タイから留学生で僕の研究室で院生をしているNミットさんと、その友達で同じくタイからの留学生であるPoさん。
彼女はいつも僕にタイのお菓子をくれるので、何かの機会に誘おうと思っていたのです。
ディオニュソスのS藤さんも僕が誘った訳ではないのですが、偶然、同じ回を見に来ていました。

良い映画でした。

舞台とはまた別の良さがあって、素晴らしかった。

特に、実際のニューヨークの情景を盛り込むことは舞台ではできないことで、そこに暮らしていないものにとっては雰囲気がよく伝わってきて、理解の助けにもなりました。

また、登場人物の表情によって伝わってくる部分もある。舞台だとそこまではっきりと見えないので。

終了後、木屋町のタナカコーヒーにて感想戦。
話が取り留めもなく進み、どちらかというと雑談会でしたが。

僕は主題歌のSeasons of Loveはもちろん、One Song Gloryという曲が結構好きなのですが、映画版では結構インパクトが弱かった気がします。T上さんには「歌詞が直球過ぎてダメ」とか言われました。

その一方であらためて良いと思った曲は、Finale B。フィナーレの時に二つの曲が流れ、そのうち後の方なので、Finale B。もっと洒落た名前を付けて欲しい所ですが。Life SupportというHIV陽性の人たちが歌う曲のリフレインでもあります。

歌詞はこんな感じ。

There's only us, there's only this.
Forget regret, or life is yours to miss.
No other road, no other way.
No day but today...

まぁ、これもかなり直球な歌詞なのですが。僕はこういう単純な歌詞が好きなのです。

There's only now, there's only here.
Give in to love, or live in fear.
No other path, no other way.
No day but today.

作品全体を通じてのメッセージは、今日を大切に生きろということなのでしょう。劇場版の原作者であるJonathan LarsonはRentがオフ・ブロードウェーで初演される日、突然の大動脈解離で亡くなったそうです。享年35歳。身をもってそのメッセージを伝えている感じです。

ところで以下の写真は昨年、Rentの映画版が公開された頃にニューヨークの街頭で見かけたフリーペーパーです。

トップ記事なのですが、かなりボロクソに書かれています。

RENT STRIKE
What's so bad about the blockbuster musical's big-screen debut? Plenty. Page 19.
PLUS: Five things to do instead of seeing 'Rent'

いったい何が不満なのでしょうか。

Rentにはヘテロセクシャル、ゲイ、レズビアンという三組のカップルが登場するのですが、レズビアンのカップルはなかなか魅力的に描かれている。それと比べて、ゲイカップルの関係がいけていないと批判されています。

By comparison, the gay male storyline fizzles.
... compared to the girls, these guys come across as positively chaste.

つまり、ゲイカップルのいちゃいちゃぶりが足りないからダメ。

ゲイカップルの一方はドラッグクイーンであり、いつも女装しているのですが、それもダメな所らしい。

It's a classic straight man's rendition of queer sexuality: Sure, we'll let the lesbians go at it, but if two dudes smooch, one of them better be wearing a dress.

実はこのフリーペーパー、よく見てみるとゲイのためのフリーペーパーだったりするわけです。

Gay Life Expo

とか

Finally, Meeting Gay Men is Easy!

とかいう広告が並んでいて、さすがニューヨークという感じです。

ニューヨークのゲイに何と言われようと、Rentはいい作品だと思います。

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2006年10月25日

携帯版一万日カウンターを作ってみました。

以前、自分の生きてきた日数が一万日を越えたことを記念して、一万日カウンターというものを作ってみたのですが、携帯からアクセスしやすいように、文字だけのバージョンを作ってみました。

携帯版 一万日カウンター
http://130.54.20.195/~tezuka/d/

一日一日を大切に生きたいものです。

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2006年10月23日

KGCの合宿企画で講師させていただくことになりました。

未来社会の多様性を高めるシンクタンク KGCの合宿企画で講師に呼んでいただきました。

合宿講座「KYOTO 知的サファリパーク&”本当に熱い研究会”の企画」

他の講師の先生方が錚々たる顔ぶれですので、ご興味のある方はどうかご参加ください。

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2006年10月21日

アフィリエイトを始めてみました

研究室の活動に協力していただいているリクルートのK岡さんから、
リクルートでもアフィリエイトを始めたという情報を聞いて、載せてみました。
記事の間に挟まっている「ドコイク?」という文字列がそれです。
他にもいろいろあるのですが、僕の研究やブログの内容と関連が深いため、これにしました。
また、このサービスを開発されたH野さんと面識があるというのも理由です。
H野さんには、12月に行われるDBWebというシンポジウムでも講演していただきます。

せっかくなので、Googleのアフィリエイトも始めてみました。
バックナンバーの記事の最後に設置しましたが、
記事の内容としっかり関連する広告が現れるのが面白い。
まさに情報検索の技術が活かされまくっている感じです。

リクルートはアフィリエイトに参入したばかりということで、
まだあまり動的な広告が無いようなのですが、
資金力もノウハウもある会社なので、
これからどのように発展していくか楽しみです。

Posted by taro at 12:44 | Comments (2) | taro's blog ℃

2006年10月18日

ブログで紹介していただいたこと

国際会議ICADL2006の宣伝部長をしているため、あちこちで参加を呼びかけているのですが、やはり現代においてはブログを通して知っていただくことが必須と考え、そのようなことにくわしそうなN村先生に、どなたかご興味を持っていただけそうな方をご存知ないですかと訊いてみた所、bookscanner さんという方を紹介してもらいました。

N村先生もお会いしたことがないそうなのですが、書籍の電子化に関して記事をたくさん書かれていて、まさに今回の会議をお知らせするべき方。

というのも今年のICADLには、Google による書籍のスキャニングプロジェクト、Google Book Search の engineer director が来るのです。

突然メールを出してお願いした所、記事に書いてもらえました。

bookscanner さんによるご紹介記事

嬉しかったです。

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2006年10月17日

最近見た映画の感想 + RENTを見に行きませんか

最近見た映画の感想をざっと。


「日本沈没」

原作の大ファンだというA地下バーのマスターが酷評していましたが (リンク先にネタバレあり)、たしかにちょっと無理矢理ラブストーリーに持って行っている感じがあって、試写会のチケットをくれたうさこさんには申し訳ないけど、B+くらいです。


「日本以外全部沈没」

あの短い原作をよくあそこまで長くしたなぁという点は感心します。上映の情報を教えてくれたmipomipoさんには申し訳ないけど、これも一般の人は見なくていい映画かも。

ところで最近ネット上で行われていた名作SFのタイトルに「以外全部」を挟んでみる遊びは面白いですね。 「虎よ、虎以外全部よ!」 「分解以外全部された男」 「11人以外全部いる!」 が秀逸だと思いました。


「ALWAYS 三丁目の夕日」

感動しました。上映期間中に見に行くことができなくて、一ヶ月遅れで上映してくれる祇園会館で見たのですが、この時ほど祇園会館に感謝したことはありません。ちなみに僕の母方の祖父は芝の大門の生まれで、まさしく東京タワーのお膝元であります。ああいう感じの所で育ったのかなぁと思ったり。


「もしも昨日が選べたら」

はずしまくっているベタなギャグがかなり多く、プロットの運び方にも無理があるのですが、それでも僕は良い映画だと思いました。前半はアメリカのコメディ番組風。後半は少しだけシリアスに、映画的になります。訴えているテーマは臭すぎますが、こういうワンアイデアな映画はかなり好きで、つぼにはまりました。


ところで今、僕が一番見たいと思っている映画はRENT(レント)です。
ブロードウェーで10年以上続いているミュージカルの映画版。

ニューヨークの劇場で見た時も非常に良かったですが、それ以上にブロードウェーの通りの真ん中でその主題歌を聴いた時に感動しました。

ブロードウェーにて

10年間も上演を続けていると、劇場でのキャストはすっかり入れ替わってしまうようですが、映画はオリジナルキャストをわざわざ引っ張り出して撮影したとか。

関西ウォーカーの映画ランキングでも高く評価されていたので、かなり良いのではないかと思います。

もうだいぶ前に一般上映されていたのですが、見に行く時間が取れないうちに終わってしまい、残念に思っていた所、今度、新京極映画祭で上映されることになりました。ありがたいですね、こういうイベントは。

第5回 新京極映画祭

10月22日(日) 18:30 からか、10月25日(水) 21:00 からの回を見に行こうと思っているのですが、こういう映画にご興味のある方、もし良かったら一緒に見に行きませんか。

さらに、見終わった後に雑談会とかも。

ご興味ありましたら tez@sings.jp までご連絡を。

Posted by taro at 21:46 | Comments (2) | taro's blog ℃

2006年10月15日

知り合いの詩人たちが評価を得てきているという話

僕が学部生の頃に関わっていた文芸サークル「ディオニュソス」の知り合いで、西院のスタバで本を読む会にも来てくれた大谷くんが最近、詩の賞を受賞したようです。

神奈川新聞記事 横浜詩人会賞は大谷さんに決定

ディオニュソスでは昔から大谷くんと森くんというのが詩作における二大巨頭だったのですが、彼らは詩に対する情熱があまりにも強かったため、学生サークルのノリでやってきた新入生の作品に辛辣なコメントを与えまくり、耐えきれず去っていく人々が続出、ディオニュソスは一時廃刊も危ぶまれたようなのですが、その試練をくぐり抜けた優秀な部員たちによって現在も活動が続けられ、学生主体の同人誌としてはかなりの長さである十年目を迎えようとしています。

以前、24時間営業の書店でどれだけ長い間立ち読みできるかという立ち読み選手権を実施した時、優勝したのが森くんだったのですが、彼は最近、思潮社による現代詩新人賞の詩部門と評論部門の両方で奨励賞を受賞したようです。

何かにひとすじに打ち込めば、評価されるようになるということ。

いい話です。

僕も努力しなくてはならないと思いました。

大谷良太 薄明行

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2006年10月13日

一週間の日記

9日(月)
論文のカメラレディの作成と、国内シンポジウムに投稿された論文の査読。
夜11時、期限ぎりぎりになんとか終わらせて送ると、その4分後に提出先のN島先生から丁寧なお礼のメールが来て、報われた気持ちになる。

10日(火)
昼過ぎから夕方まで研究会。
夜、広報を担当している国際会議ICADLの宣伝活動に着手。

11日(水)
ICADLの広報で各方面にメールを送り、チラシを作り、大学のイベント情報のページに掲載してもらい、海外からの問い合わせに対応する。
途上国からの参加者は参加費が免除になったりするのだが、あまり依頼が多いと会議が破産するため、その情報を伝える文章の書き方についてかなり悩む。
軽い気持ちでは頼みにくいように、それでいて必要な人は頼めるように。
夜、KGCの研究者連日連夜インタビューというのにお誘いいただき、ビデオを撮ってもらう。

12日(木)
午前、新しく担当することになった研究科のネットワーク・ワーキンググループ(NET-WG)の月例会でNTT西日本と打ち合わせ。会社員ってぱりっとしているなぁと、学内の方々と見比べながら思う。
昼休み中、専攻の会議。いろいろなハラスメントについて学ぶ。セクハラ・アカハラ・パワーハラスメント・環境型セクハラ。
午後、学内で開催された西和彦氏の講演を聞きにいく。未来志向のプレゼンに感銘を受ける。
夜、カンフォーラ(=お洒落なカフェ風の生協)で懇親会。リクルートのHトリさんと偶然店内で会う。

13日(金)
午前、4回生のI川くんと研究に関する打ち合わせ。
午後、共同研究でお世話になっているデンソー基礎研究所のS木様・M藤様が研究会にご参加。
13:30から19:00までの長丁場になり、かなり申し訳なかったのではないかと反省する。
まさかこんなに長く続くとは思われていなかったのでは。

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2006年10月10日

大衆小説の歴史

読書の秋ということで、小説に関する話。

以前、文学部で19世紀イギリス文学の研究をしている知り合いと話した時、大衆小説の歴史について簡単に教えてもらいました。

推理小説が19世紀にエドガー・アラン・ポーなどによって始められたのは知っていましたが、実は19世紀にはその他にも様々なジャンルの大衆小説が登場し、流行しては衰退するというのを繰り返していたそうです。たとえば、

ピカレスク・ロマンという、悪漢を主人公にしたジャンル。

ゴシック・ロマンという、ゴシック調のおどろおどろしい雰囲気のジャンル。つまり「ドラキュラ」とか「フランケンシュタイン」とか。

ビルディングス・ロマンという、主人公が少年から大人まで成長していくジャンル。

あとで調べたら、最後のBildungsromanは日本語では「教養小説」と呼ばれるようです。「大いなる遺産」とか「魔の山」とか。あまり大衆小説っぽくないジャンルかも知れない。

数々のジャンル小説が生まれた中で、現在も日本の書店でコーナーが設けられるのは推理小説・SF・ファンタジー・歴史小説あたりでしょうか。

ジャンル小説の歴史が案外新しく、しかも過去に多様な種類が存在したことが興味深かったです。

実は現代においても新しいジャンル小説が生まれてくる可能性はあるのかも知れない。

ボーイズラブというのもそのひとつなのでしょうか。

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2006年10月06日

【宣伝】The 9th International Conference on Asian Digital Libraries (ICADL2006)

11月に京都で開かれる国際会議の広報担当チェアをしているため、ここでも宣伝させていただきます。

一般の方から見て面白そうなのは、本をかたっぱしからスキャンして検索できるようにして、「著作権は大丈夫なの?」と議論になった Google Book Search の Engineer Director が講演されることとかでしょうか。

以下、各種メーリングリストに流している文章をそのまま貼り付けさせていただきます。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

2006年11月27日から30日にかけて、京都で開催される国際会議 ICADL2006 The 9th International Conference on Asian Digital Libraries のご案内をさせていただきます。

電子図書館、デジタルアーカイブ、大規模データのマネージメント、情報検索等をテーマに、今年で9回目を迎えた国際会議です。
http://www.icadl2006.org/

今回のICADLでは、日本を代表する情報科学分野の研究者であり、日本の電子図書館研究のリーダーである長尾真先生にキーノートスピーカーとしてお話いただきます。

また、注目を集めている Google による書籍の全文検索プロジェクト、Google Book Search (旧Google Print) の Engineer Director、Daniel Clancy 氏が来日し、講演されます。

さらに、学術雑誌の電子図書館サービス(NACSIS-CAT, NACSIS-ELS等)で中心的に活躍されてこられた安達淳先生に、e-Scienceの発展を支える学術情報基盤についてお話いただきます。

先進的な情報教育で知られるシンガポールからは、Nanyang Technological University の Schubert Foo 先生に、アジア太平洋地域における図書館情報学教育に関する活動についてお話いただきます。

途上国の子供たちの教育に100ドルコンピュータを提供するプロジェクトで活躍されている Mary Lou Jepsen 博士からは、子供たちが本を読むためのラップトップPCのアーキテクチャやディスプレイについてお話していただきます。

講演の題目は以下の通りです。

The Age of Content and Knowledge Processing
Makoto Nagao (National Institute of Information and Communications Technology, Japan)

Cyber Science Infrastructure and Scholarly Information for the Promotion of e-Science in Japan
Jun Adachi (National Institute of Informatics, Japan)

Working Together in Developing Library and Information Science Education in the Asia Pacific
Schubert Foo (Nanyang Technological University, Singapore)

Indexing all the worlds books: Future directions and challenges for Google Book Search
Daniel Clancy (Google, USA)

One Billion Children and Digital Libraries: With your help, what the $100 laptop and its sunlight readable display might enable
Mary Lou Jepsen (One Laptop per Child, USA)

この他、多数の研究発表・ポスター・パネルが予定されています。

最終日には各国の電子図書館関係者、ならびに2006年秋に開館予定の京都国際マンガミュージアムによる特別セッションが行われます。

紅葉の季節、会場となる京都は一年でもっとも美しい時期です。

また、情報処理学会DBS研究会/特定領域研究「情報爆発IT基盤」/京大COEによる「データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム(DBWeb2006)」は京都で開催され、ICADL2006と連続して行われることになっており、両方に申し込んだ場合、参加費の割り引きが行われます。
http://db-www.naist.jp/dbweb2006/

ICADL2006/DBWeb2006合同で「次世代サーチ」に関するパネル討論も予定されています。

ウェブサイトでは参加登録の受付を開始しております。(中央の Accommodation/Registration のリンクをお辿りください)
http://www.icadl2006.org/

ICADL2006 の Early registration の締切は10月27日となっております。また、最終の申し込み締切は11月13日午後6時(日本時間)です。(DBWeb2006 と合わせて申し込む場合も、この日が締切になります)

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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2006年10月03日

町家でわびきたす、入り隅みの広場と出隅みの広場

わびきたす(和びきたす)というのは「和」とユビキタス、あるいは「侘び」とユビキタスを合わせた造語で、研究室の中村先生などが取り組んでいるプロジェクト。

ユビキタスは人間の生活環境にコンピュータを埋め込むという考え方だが、往々にしてセンサーが剥き出しのまま並べられていたり、監視カメラが無愛想にこちらを睨んでいたりする。

美しくない。
ということで、風流に、和の空間と調和するユビキタス化を進められないかという着想である。
日本には昔から「隠す美学」があって、それをユビキタスに適用したのがワビキタスなのだそうだ。

石田先生のプロジェクトで京都の一角に借りている町家にて先日、その研究会が行われた。

僕はその日は別の打ち合わせで遅くなったため、メインの話は聞き逃してしまったのだが、NICTの是津さんが会の後半で突如として持ち出したスライドがなかなか興味深かった。和びきたすというより、西洋と日本の都市空間を比較したスライドで、本人いわく、西洋の都市空間から学ぶ所も多いということで持ってきたらしい。

元ネタは芦原義信「街並みの美学」(岩波現代文庫)という本。

特に面白かったのが、広場には入り隅と出隅みの二種類があるという指摘。

入り隅みとは、広場の角っこで建物の占める角度が270度になっている場合。
出隅みとは、広場の角っこで(個々の)建物の占める角度が90度になっている場合。

入り隅みの広場は包み込まれるような空間であり、人が集まる。

たしかに日本には入り隅みの広場が少ない気がする。
日本の公園は周囲が道路で囲まれていることが多く、横断歩道を渡らないと公園に入れない。
これによって人の流れは遮断され、公園を横切る人の数は少ない。
建物に包まれているような安心感もない。

一方、ヨーロッパではこういった四隅が建物で囲まれた広場をよく見かける。
そういった広場は車の立ち入りが原則的に禁止で、建物の外壁沿いにはオープンカフェが設けられるのである。

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2006年10月01日

グレッグ・イーガン「ディアスポラ」

遅読家なので今頃読み終えました。
読み始めたのは2006年3月のようです。半年かかってます。

イーガンの長編の中で一番好きな作品かも知れない。

もちろん、「宇宙消失」や「順列都市」のアイデアにはとても感銘を受けましたが、それらを読んだ後にさらなる感動を与える「ディアスポラ」は特に優れているということではないでしょうか。

冒頭の部分の抽象性に最初は戸惑いましたが、要は進化とは別のヒューリスティクスで意識を作り出しているということですね。
このようなことが(たとえば別の天体で)自然に起きることがあるのか、個人的に興味があります。

中盤以降は非常に人間的な話になり、いわばイーガン流スペースオペラ。様々な可能性を模索していて、非常に興味深いです。

巻末の「参考文献」にはデネットの「解明される意識」とミンスキーの「心の社会」から影響を受けたという言及が。

Posted by taro at 23:04 | Comments (2) | taro's blog ℃