2007年09月03日

淡路島に行ってきたが、ホテルに籠もりっきりだった

水曜の晩から金曜にかけて、関わっているプロジェクトの合宿のようなものが淡路島で行われた。

同じ班に所属している研究者が三十人くらい集まって研究の現状を報告しあう「ワークショップ」ということだったが、ほとんど合宿と呼んでいいと思う。

というのも朝の九時から六時まで、昼食と何度かのコーヒーブレークを挟んで発表を聞きまくり。一件あたり二十分の発表に対し、だいたい三十分以上ディスカッションが続く。
夜は夜で食事会や自分の発表の準備。

宿泊も会議もウェスティンで行われたため、二日間建物の敷地から出ていない。目の前に青い海が広がっているというのに。

「手塚さんは水着持ってきているよね」と何人かから言われた。行動を読まれている。だが泳ぐ時間は無かった。

なかなか有意義な会であったと思う。良い刺激を受けた。時間はかかるが、こういうイベントは時折行われるといいと思った。

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2007年08月23日

東京日記その2

火曜:
昼、家で仕事。
夜、日暮里のペルシャ料理店「ザクロ」で飲み会を開く。ちょっと変わった店で、民族衣装着せられてベリーダンサーと踊らされたりとか水パイプ吸えたりとか、それはそれで面白かったのだが、久々に会った人たちなのでもっと喋る時間が取れれば良かった。人数も少し多すぎた。半分の人数で二回飲み会をやれば良かった。その方が話せた。皆さんそれぞれの分野で頑張っているようだった。赤田くんはヒューゴー賞受賞作を年度順にすべて読むということをやっているらしい。いい試みだ。今となってはあまり知られていない作品がすごく良かったりするとか。スチュワーデスをしているチセさんとは八年ぶりくらいに再会した。明日も空の上だそうだ。再会が再会を呼んだのか、学生時代、海外放浪サークルで知り合いだったNさんが偶然同じ店で飲み会をしていて、「手塚くんだよね?」と話しかけられた。これも八年ぶりくらいの再会。ウラジオストクからポルトガルまで自家用車で走ったという旅好きの人。なかなかの偶然だったが、単に海外放浪サークルの人間が来そうな店だったという気もする。中東のイエメンで知り合ったイエメンファンの人たちと飲んでいた。

水曜:
昼、えもけんさんと新宿オペラシティでめし。かつての後輩の女の子を紹介してもらう。面白い人だった。
夜、仕事。

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2007年08月20日

東京日記

休暇を取って東京に帰省した時の日記。

火曜:
東京着。電話のルータを運用しているえもけんさんと池袋の「ロールプレイングカフェ」に行く。
ファンタジー世界の魔法学園内にある喫茶店ということになっていて、ウェイトレスの一人一人にくわしい(架空の)設定があるという、新時代の到来を感じさせる店。僕らにお茶を運んでくれた女の子は魔法学校の上級生で、実年齢は103才という設定、だそうである。眼鏡に少し萌えた。えもけんさんはここの常連らしい。

水曜:
昼、渋谷の名曲喫茶ライオンで読書。「帝都随一の音響設備」を誇る古い店。クラシックの名曲をリクエストできる。あまりリクエストする人がいないためか、僕の頼んだ曲ばかりかかっていた。
夜、道玄坂のビアホールでナナセ嬢、その旦那のHさん、高校の同級生のタダヨシと飲む。Hさんは神経内科医、タダヨシはオープンソース関連の本も出しているプログラマということで、脳とか生命とか新しいプログラミングのパラダイムについて話す。
夜中、祖母から八十年の人生をダイジェストで聞く。結構濃かった。

木曜:
昼、埼玉の研究所で微生物を調べているaを訪ね、最新の実験内容を見せてもらう。冷凍した大量のうんこを見せられる。実験の際、うんこをいかにまんべんなく混ぜるかが重要らしい。
夜、shim、寿司大くん、寿司大くんの奥さんが加わって、池袋で飲む。

金曜:
昼、勉強、発表用のスライドの作成。
夕方、神保町の書店街に行く。この前アマゾン経由で利用した古書店に立ち寄って、ちょっと嬉しい。
夜、皇居のまわりを一周走ってみる。北の丸公園から千鳥ヶ淵、国立劇場、国会議事堂、霞ヶ関、日比谷公園、大手町。お堀に沿ってジョギング用の道路が整備されている。道沿いに日本の中枢機関が次から次へと現れるのは圧巻。
女性がかなり多く走っている。ダイエット目的であろうか。ここはニューヨークかという感じ。いつか皇居周辺で働いている知人たちを集めてジョギング企画をしたい。

土曜:
朝、KGCの柴田さんに紹介してもらったベンチャーキャピタリストの若林さんと渋谷で会う。友人Yやそのボストン時代のルームメイトであるダーミくんも来る。
昼、同じく柴田さんに紹介してもらった触覚の研究者である仲谷さんの研究室を訪ねる。世界でまだ三つしか発見されていないという触覚の錯覚のうち二つを体験する。一つは仲谷さんが発見したもの。
午後、築地の魚問屋で働いている寿司大くんより大量の魚を購入。a宅に大勢で押しかけて調理して食う。魚パーティー。
夜、筑波のY宅泊。チャート分析のウェブアプリ「株グラフ」を作っているオズミックという会社の事務所を兼ねていて、スタッフが五人くらい同居して開発を進めている。デイトレーダーのsingooさんよりテクニカル分析の各種テクニックについて教えてもらう。いろんな経験的なルールがある。面白そう。

日曜:
昼、土星の惑星タイタンを研究してる石丸さん、KGCで「研究者図鑑」を作っている西尾さんと本郷でお茶をする。タイタンとエウロパとエンケラドゥスの違いについて聞き、土星と木星と小惑星帯のあたりに思いを馳せる。
研究のアイデアもちょっともらう。
夜、保険会社で働いているbabaさんと新丸ビルの蕎麦屋で飲む。

月曜:
家で仕事。

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2007年08月05日

タイ帰りの友人とかと飲む(自由意志/詩を作るプログラム/躁鬱病など)

タイで長らく暮らしていた友人phaが日本に帰ってきたので、木屋町の八文字屋に行って飲んだ。

その友人で物理学科出の坊さんである躁狂、大学院で社会学を研究しているシャーハーとかも来る。

人間の自由意志や時間の不可逆性、詩を作るプログラムなどについて話す。


【話題その1】

商品推薦システムの精度が上がっていって、自分が何を買うかが完全に予測されるようになったらきもいよな、と僕。

「若いうちは反発するかも知れないけど、30代とかになったら『楽でいいや』ってなりそう」とpha。

計算機の能力は継続的に向上していくが、人間の脳の能力は一定なのだから、見事に予測されるようになってしまうというのはありうると思う。それとも「自由意志を守るために」脳を増強させるか。

たとえば自分が誰に投票するか完璧に予測されてしまったとしたら、投票する意味あんのか、とか思う。快適さとアイデンティティの相克。

僕の自由意志は頭の中ではなく予測装置の中にあると思わなければやってられない。


【話題その2】

phaとシャーハーは元々短歌サークルで知り合ったそうだが、最近プログラミングにはまっているpha、「短歌作るプログラム書きたいよね」とか言う。「でも、そのうちすべての短歌はコンピュータによって作り尽くされてしまうかも」

僕も昔そんな風に思ったが、そんなイメージを抱くのはおそらく我々が指数関数的増加をうまく捉えられていないからだろう。五十音の31乗というのはとてつもなく多い。もちろん、日本語の文法に厳密に従わせるのならだいぶ減るが。音楽のメロディがいつか尽きてしまうのではないかという危惧も同様だろう。

phaがとりあえず作った「村上春樹風に語るスレジェネレータ」


【話題その3】

躁狂は長らく躁鬱病だったそうだが、最近症状が軽くなってきた。ところが逆に日々の生活がのっぺりとして感じられてきて、

「最近、すごく平穏でつまらないんですけど。普通の人はこうなんでしょうか」と主治医に言ってみたところ、

「そうです。だから普通の人は映画を見たり酒を飲んだりして、自己を波立てようとするんです」と言われたのだそうだ。なんかその先生、名医っぽい。


【その他】

抽象的な話で延々と盛り上がっていると、店のバイトの女の子が突然、「歌います」とか言って、沖縄民謡の「十九の春」をアカペラで歌い出した。
かなりうまかった。八文字屋で開かれるライブでよく歌っているらしい。しかし店のカウンターでアカペラとは。あいかわらず変な店だ。

初対面のお客さんが僕のブログを読んでくれてるとか言っていた。「これからもいろいろ変なことしてください」と要望を受けた。

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2007年07月27日

タイ料理店での食事会

kogeさん、hiroponさん、T村さん、taekさんと夕食および飲み会。竹屋町のタイ料理店バンコクガーデンで食事後、御池の亀甲屋で飲む。そういえばこのメンバーで前回集まった時もタイ料理店だった。

hiroponさんは最近、大学院に通うようになって時間ができて、十冊以上の小説を並行で読みまくっているらしい。プルーストの「失われた時を求めて」は2巻目を読んでいる所。主人公が自分の人生を異様なディテールで振り返るという全13巻の小説だそうだ。なぜ作者がそんな小説を書こうと思ったのかは謎だが、人間が人生を振り返った時、どんな風にそれを思い出すのかという分析は面白いのかも知れない。たとえば自分の人生の細部とか、どの程度まで憶えているものなのか。何を思い出せて、何を思い出せないか。

kogeさんは人と議論している時、「自分はこう考える」というのと「相手はきっとこういう風に考えているのだろうな」というのが同時に思い浮かんできて、その両方が面白かったりするのだが、片方をメモに書き始めた途端、もう一方を忘れてしまい、悔しい思いをすることがよくあるのだそうだ。発想のシリアライズに失敗している。人間の頭の中では頻繁に並列処理が行われているが、出力がシリアルであるという限界。

京都出身のT村さんと、「京番茶」は常にほうじ茶であるのだろうかという話。それでは番茶のことは何と呼ぶのか。京都の人は番茶は飲まないのか。

亀甲屋の付け出しでイカナゴの佃煮が出てきたのだが、姫路出身のtaekさんいわく、兵庫の明石より西のスーパーではよく「いかなご入れ」と書かれたタッパーウェアが売られているらしい。それに自家製のイカナゴの釘煮を入れて、ご近所にお裾分けするという伝統文化があるのだそうだ。

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2007年07月24日

友人の親孝行に付き合った

10年前に出会った時、友人Yは「悪人」を目指していた。
イベントサークルでダンパを主催し、多数の末端組織にチケットを売らせてかなりの収益を上げていたが、さらなる野望を抱いて起業を志し、もともと得意だったプログラミングに磨きをかけて、
「『あいつは大嫌いだけど、あいつに頼むしかない』と言われるような人間になりたい」と語っていた。

そんなYの母親が数年前、アルツハイマーになった。

根は善良な人間であるY、およそ悪人からかけ離れた親孝行ぶりを発揮し、病気が進行して知り合いの顔も分からなくなってきた母親をいつも吉本新喜劇に連れて行っているのだそうだ。ネタが単純なので、笑ってもらえるという。

美談だと思い、いつか僕も連れて行ってくれと頼んでいた。

最近は筑波で働いているためにあまり大阪に帰ってこないのだが、この前の週末、突然電話が掛かってきた。

「明日、おかんと吉本見に行くねんけど。行かへん」

「おお、それはぜひ」

「今回は新喜劇ではないんやけどな」

「あー。それは非常に残念。若手芸人じゃあんまり美談っぽくないな」

「そやねん……。中堅どころの芸人らしいけど」

しかし、それでもせっかくの機会。同行させてもらうことにした。

場所はお初天神通りに面して立つ「うめだ花月」。
連日おばさん客で満員という「なんばグランド花月」や10代の女の子で溢れている「baseよしもと」と違って、会社帰りのサラリーマンをターゲットにしているというこの劇場。日曜の午後だというのに空き席が結構ある。

七組くらいの漫才を続けざまに見て、個人的にはかなり楽しめた。
しかし、横に座っているYの母親の反応はそれほど良くなかった。
喋りのテンポが速すぎるためか、ただじっと見つめているという感じ。

やはり、新喜劇の方が良いような気がした。

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2007年07月09日

道に落ちている十円玉を拾ってみた。

道に十円玉が落ちていた。

思わず拾ってしまったが、次第にいけないことのような気がしてきて、交番に届けた。

「十円玉を拾ったんですけど」

机に頬杖を突いてぼんやり表通りを眺めていたお巡りさんに伝えると、奥の棚からA4版の書類を出してきて、

「ここに住所氏名と生年月日、職業と連絡先を書いてもらえるかな。それから拾った場所と時刻も」

と手際よく説明してくれた。

結構面倒だ。

「この十円玉はどうなるんですか」

「半年と14日間、警察で保管して。落とし主が現れなければ、国庫に納められる」

「毎年それなりの金額になるんですかね。全国で子供たちが拾っているとしたら……」

「なるんじゃないかな」

お巡りさんも暇だったのか、拾われた十円玉を巡る裏話を聞かせてくれる。

「昔のお巡りさんはさ、子供が十円玉拾ってきたら自分の十円を代わりにあげちゃったりしてたけどさ。今は全部書かなきゃ横領ですよ」

十円玉で横領というのも情けない。そういう事件がどこかで起きてくれれば面白いとも思うが。

「でも、子供が持ってきたら親に連絡してね。学校にお礼状出したりすることもあるよ」

親としては嬉しいだろうが、子供は絶対に学校でいじめられそうだ。

そうやって大人になっていくのだろう。

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2007年06月13日

手塚太郎さんに会ってきた。

企業と研究者を結ぶNPO法人KGC理事長の柴田有三さんが自分の同姓同名と会ってきたという話を聞いて、僕も会いたくなった。

柴田さんの同姓同名は何人かいるらしいのだが、そのひとりが海上自衛隊で1佐(昔で言うところの大佐)をしている柴田司令であり、尖閣諸島のあたりを守るという重要な任務を担っている人物。その割にとても気さくな人らしく、KGC柴田さんからの突然の連絡に対し、快く会ってくれたという。実は柴田司令、ネット上で自分の名前を検索したことがあって、その時トップに来ていたKGC柴田さんのことは意識していたのだそうである。そんなKGC柴田さんの最近の夢は、多数の柴田有三を集めて「柴田有三シンポジウム」なる集まりを開くことだとか。ぜひ参加したいイベントである。

さて、手塚太郎の場合、比較的よくある名前のようで、実は京都にも何人かいる。以前、京都市立図書館で利用者カードを作ろうとした時、すでに登録されていないかを確認してもらったのだが、受付のお姉さんに「これじゃないですよね」 と言われて見せられたのが大正生まれの手塚太郎さん。

「あー、いるんだー、京都にも」 と思った。

さすがにその時は会いに行こうとは思わなかったが、今回はもう一人、比較的会いやすそうな手塚太郎さんを訪ねてみることにした。

京都御所の西に「手塚」という洋食屋があり、グルメガイドにもよく載っている店なのだが、そこの店長さんが手塚太郎という名前らしいのである。これはネットで検索して知った。

洋食屋手塚

実は過去に何度か行ったことがある。その時はまさか、同姓同名の人に料理を作ってもらっていたとは思わなかった。店の場所は我が家からおよそ1km。この世界の手塚太郎密度は予想以上に高い。

夕刻、御所と府庁の間にある小さなお店を訪ねた。

注文を受けてから作り始めるということで、気長に待たなくてはならない。かなりこだわっている店で、昼時に行くといつも満席。舌平目のムニエルを頼んだが、美味であった。

帰り際、勘定をしてくれた奥さんらしき人に尋ねる。

「ここのマスターは手塚さんって苗字なんですよね」
「ええ。そうなんです」
「実は僕も手塚なんですよ」
「あら」
「ご主人のお名前、何というんでしょうか」
「太郎です」
「僕もです」
「えええ!」

こちらはあらかじめ知った上で行っている訳だが、むこうは突然言われてかなり驚いたのではないか。いきなり目の前に同姓同名が現れたら、僕は結構驚くと思う。

店の奥でフライパンを手にしていた四十代くらいのご主人が顔を出して、

「料理は作られますか」

と聞いてくる。

それが最初の質問であった。さすが料理人。この手塚太郎さんにとっては料理を中心に世界が回っているのだということに気付き、ちょっとした衝撃を受けた。

「いえ。あまり」
「そうですかー。そこは違うんだなー」

人の良さそうな職人風のおじさんである。ああ、この人は四十年以上、手塚太郎だったんだなと思うと、感慨深いものがあった。

手塚太郎という名前について、考えたりすることはあるのだろうか。なぜ人間には名前というものがあるのだろう。ほとんどの人は死ぬまでひとつの名前を背負って生きていく。自分というアイデンティティに真っ先に付随する属性。それでいて自分で選んだわけでもない名前。そのことを不思議に思ったりするだろうか。

奥さんと二人でにこにこ笑いながら、「出身はどちらですか」と聞いてくる。

「東京です」
「それも違うな。うちは青森の津軽なんですよ」

だいぶ遠い。手塚一族はそんな所まで移住していたのか。ちなみに手塚家の発祥の地は長野県の諏訪だと聞かされている。手塚城というお城が昔あったらしい。

「手塚太郎光盛という先祖がいて、それにちなんで付けられたみたいで」 と僕。
「あ、僕も」 と洋食屋の手塚さんも応じる。

僕の名前は祖父の意向で付けられたようなのだが、今回、それが実にベタな発想であることが明らかになった。

なお、洋食屋手塚さんの息子さんの名前は「一郎」と言うらしい。

いいご夫婦だと思った。

名刺を渡してきた。

手塚太郎という名前に対する思い入れを聞こうと思っていたのだが、うっかり聞き逃してしまった。

また次に行った時、改めて聞ければと思う。

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2007年06月08日

メニエール症候群

ブログ書いてる暇が無いくらい忙しいのですが、とりあえず近況報告。

メニエール症候群という恐ろしげな名前の病気になりました。

立ってられないくらいの目眩と吐き気。

最初に症状が出た時は、これで僕も終わりかと思ったほどです。

大学の診療所で点滴打って薬飲んで、とりあえず大丈夫になりました。

内耳に生じる一時的な不具合のようなのですが、もともと僕は耳鼻咽喉系が弱い人間なので、ついに内耳まで来たかという感じです。

病気になったことで、生きているって素晴らしいってちょっと思いました。

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2007年05月17日

格安チケットショップ

大学時代の先輩であったM田さんが京都に来て、お話したいというので今出川の喫茶店でお茶をした。

M田さんは兵庫の芦屋在住。仕事はネット上の格安チケットショップの経営。

すべてオンラインで販売しているということで、検索エンジンの結果の中で上位に来ることが至上命題らしく、SEO(search engine optimization)について知恵を借りたいとのこと。僕の研究室でそういうことをしているのではないかと思ったらしい。

だが、あいにくそういう研究はしていない。貸せるだけの知恵はない。

「SEOとか、うちの研究室ではやってないですよ。むしろあれは問題なのではないかという話になるくらいで」

「たしかに変な話だけどね」

「SEOを行ったページほど上に来るなんて、変ですよ。その労力を消費者の要望に応えることに向けられたら……」

「そうそう。つまり、店舗の立地と同じなんだよね、上位10件が銀座でさ」

「いわばネット上の都市問題じゃないですか。銀座ばかり栄えて、田舎の商店街は閑古鳥」

「うん。本当に価値のあるページが上位に来るようにして欲しいよね」

とか言いながら、SEOについていろいろ知恵を出し合った。

実はM田さんの格安チケットのサイト、検索エンジンで「格安チケット」と入力するとだいたい二位に入り、たまに一位も取っているという。かなりのSEOぶり。多数の業者がひしめく中でこれだけ上位に食い込めているというのは驚くべきことだと思う。

「検索エンジンでのランクがひとつ上がるだけで、売り上げが全然違うよ」 とのこと。

さらりと言うが、かなりの努力をしているはずである。

というのもM田さん、ものすごい凝り性なのである。何かに没頭すると、ひたすら打ち込んでしまう人。

ひとつのエピソードとして僕が憶えているのは、ルネ通選手権で優勝したという話。

大学に「ルネ」という生協食堂があって、かつてそのメニューに関する知識を競う「ルネ通選手権」というイベントが行われていた。出題される問題のレベルは非常に高い。

「このパフェ、いつもルネで売られている抹茶クリームマロンパフェと比べて一つだけ足りないものがあります。それは何でしょう?」

「このサラダにこのドレッシングをこれだけかけたら全体で何カロリー?」

といった超ハードな問題が出題される過酷な選手権である。

知り合いが実行委員をしていた関係で僕も駆り出され、三位になったりしたのだが、M田さんは二位以下にダントツの点差を付けての一位。

観客と実行委員を呆然とさせたその膨大な知識の裏には、選手権に向けての並々ならぬ努力があったという話である。

毎日ルネに通い詰め、メニューを暗記。出題される問題を予想し、重点的に憶えたのだという。

そんな彼が全力を挙げて取り組めば、「格安チケット」の検索結果で上位に食い込むことも当然と言えよう。

M田さんは大学を卒業後、某外資系化粧品メーカーの研究所に就職したのだが、配属されたのがおむつ部門。

おしっこを吸う量とか触り心地とか、要求される項目は多いらしく、素材メーカーが開発した材料をうまく組み合わせ、テストを繰り返していく。

「他社のおむつが発売されると、それをすぐに買ってきて。丁寧に分解して、ひたすら実験してどんな素材使っているか確かめるわけ。それはそれで面白かったんだけどさ」

その会社は若い社員にも重要な仕事を任せるということで、いろいろ興味深いプロジェクトにも関わらせてもらったそうなのだが、「おむつは男子一生の本懐だろうか」 と思ってあっさり三年で辞めてしまい、すでに起業していた友人からビジネスを教えてもらい、今の会社を起業したという次第。

「でも、チケットって未来ないんだよね。これからチケットレス化とか進んでいくしさ」

と、明るく言う。

この前向きさこそが、経営者にとって必須の属性ではなかろうか。

「だから今、新しい事業への展開を考えているわけ」

M田さんの挑戦は続いていく。


金券ショップの格安チケット.コム

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2007年05月15日

カテゴリー・ミステイク

昨日聞いて面白かった話。

文芸サークル「ディオニュソス」に今年入ってきた新入生のY野くんは、小学生の頃に自作の短歌を作ってみたのだが、友人から

「それ、百人一首のパクリやんけ」

と言われ、短歌を作るのをやめたらしい。

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2007年04月15日

デスクが和の空間に

さとっちさんからもらった書の作品をデスクに貼っています。
「和」な感じが醸し出されているように思います。

電子機器に囲まれ、僕自身の字は年々汚くなっていく一方です。

綺麗な字が書けるだけですごい、という日はもうすぐです。

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2007年04月09日

法螺貝の音色と共に

京都を代表する泡沫候補、蜷川澄村氏。今回、府議選に久々に立候補し、またも落選してしまいましたが、トレードマークであった「ひょっこりひょうたん島」のテーマ曲に代わって、「ほら貝」を鳴り響かせる選挙カーを導入したことも敗因のひとつでしょうか。

どのような感じだったかというと、以下の動画の通りです。(音声をオンにしてお聞きください)

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2007年04月07日

今年のにながわ澄村号

京都を代表する泡沫候補、蜷川澄村氏が今回の府議選に南区から立候補しているのですが、その選挙カーを見てしまいました。

「うかれば民主党へ」 とでっかく書かれていますが、民主党の許可はまったく得ていないため、警察から看板を下ろすように制止されたりするそうです。それでもその制止を振り払って演説を続けているとか。

「だってさ、これ見ても誰も俺が民主党公認だとは思わないでしょ。『うかれば民主党』って書いてあるんだから。だったら問題ないじゃん」 と本人は主張。

前回までは選挙カーから「ひょっこりひょうたん島」のメロディを流していたのですが、今年から法螺貝の音に変えたため、選挙ポスターには「ひょうたん島からほら貝の男」と銘打ってあります。

ポスターをよく見てみると、公約は 「当選すれば民主党へ入る」 だけのようです。きわめてシンプル。

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2007年04月04日

キャベツとコンドーム

「キャベツ・アンド・コンドーム(Cabbages and Condoms)」というレストランがタイでは有名らしく、その日本進出一号店が京都にあります。

週末、「おいしい店で食べる」を趣旨に集まっている kogeさんたちとの集まりで利用しました。T村さん、hiroponさん、mipomipoさん、taekさんが参加。店内の内装は当然、コンドーム尽くし。人間にとってもっとも脆弱なポートをブロックしてくれるありがたい品々に囲まれながら、おいしくタイ料理をいただきました。

経営しているのはタイでコンドームの普及を通した人口増加抑制に取り組むPDA(Population & Development Association)というNGO。その総裁はミーチャイ・ウィラワイヤ氏といって、活動内容を見る限り、かなり変わった人のように思われます。タイではミスター・コンドームと呼ばれて敬愛されているそうです。(というより逆にコンドームのことをミーチャイと呼んだりするらしい

店名にはコンドームがキャベツと同じくらい手に入れやすいものになってほしいという願いが込められているようですが、そういった背景を知らずとも満足できる、味の良い店でした。

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2007年03月30日

蜷川澄村さんがまた立候補

知り合いの蜷川澄村さんがまた選挙に立候補したようです。

蜷川さんは東寺の横でバックパッカーが寝泊まりする安宿「東寺庵」や、高知の海岸沿いを歩くお遍路さん用の休憩施設「土佐東寺庵」など、本人いわく数々の「時空間芸術」を経営する奇特な人物で、衆院選・京都府議選・京都市長選に立て続けに立候補したことがあり、京都では圧倒的に有名な泡沫候補です。

僕は今から七年ほど前、京都市内の交差点で 「土地問題解決のためにビルの側面を売れるようにする!」 と大まじめに演説している姿に深く感銘を受け、選挙を応援して以来の付き合いです。

その後、蜷川さんの興味は選挙から修行に転向してしまい、大峰山で山伏体験などをしていたようなのですが、このたびめでたく選挙熱が復活したようです。

今朝、東寺庵に住んでいる知り合いからわざわざ電話がかかってきて、

「新聞見たら載ってると思うんですけど、蜷川さんがまた立候補したんで、応援よろしくお願いします!」

と留守電に入っていました。

ひょっとして今度は市議選か? それなら勝てるんじゃないか? という期待もむなしく、しっかり府議選立候補者の欄に載っていました。

はたして当選なるのか? 選挙戦の行方から目が離せません。

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2007年03月18日

統計の感覚

友人Y、kogeさん、好奇人と大阪で講演を聴いてきた。

彼らはいずれも話していて非常に面白いと思う人たちである。お互いにそれほど面識は無いはずなので、この組み合わせは僕としてはなかなか興味深かった。

講演中、ある精神疾患に関する実験の取り組みが紹介されていたのだが、手間と予算がとても掛かるということで、被験者数は2人。

高校で物理の先生をしているkogeさんこれを聞いて、

「標本数2かよ!」

と、えらくご立腹であった。

講演の後、大阪城のお堀端を天満橋まで歩きながら雑談。

koge:
実験結果の平均値だけ出しているニュースがあるけれど、分散とか見せないと意味ないでしょ。ばらつきが大きすぎたら意味ない。

taro:
記事や番組の中でデータを出す時は必ず平均と分散を出すように義務づけるとか? 日常的に数値を見ていたら、分散の大小の感覚にも慣れるかも知れませんね。

koge:
偏差値なら分散の考え方が含まれているでしょ。大学に入るまでは偏差値使いまくるのに、社会に出たら使わなくなるというのはどうなんですかね。イメージが悪すぎるからなのかな。

taro:
そのイメージを払拭して、「偏差度」っていうのはどうですか。50じゃなくて500が中心に来るようにして……。

koge:
統計の感覚を養うことは大事だと思うんですよ。僕は高校の物理でもっと多体系を教えるべきだと思っている。熱力学とか相転移、磁化とか。

Posted by taro at 12:29 | Comments (2)

2007年03月05日

ちょっと受賞。

京都市立稲荷小学校で行っている情報教育の活動「稲荷プロジェクト」が「インターネット活用教育実践コンクール実行委員会賞」というのを受賞しました。

上には内閣総理大臣賞や文部科学大臣賞というのが控えているのでまだまだなのですが、評価されてきているのは嬉しいものです。

今は報告書だけですが、そのうち動画もアップされるようです。

文部科学大臣賞を受賞した徳島大学の「ユビキタス双六遍路」とか、すごく面白そうです。日々のウォーキングの中でバーチャルにお遍路道を歩けるとか。僕の机の上で放置されている奥の細道を歩こう万歩計のネットワーク版ですね。

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2007年03月02日

広島

DEWSという国内ワークショップで広島に来ています。

とりあえず海は穏やか。

インターネットルームの外に広がる海。

毎日こういう場所で仕事できたら最高だと思います。

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2007年01月24日

タイからの留学生にお気に入りのタイ料理店を否定される

近所に大好きなタイ料理店があり、一週間に一度は必ず行くのですが、これをタイからの留学生に食べさせたら何と言うかと思い、研究室の博士課程生であるnミットさんとその友人のPoさんを連れて行ってみました。

店内の雰囲気は非常にタイっぽいということで喜んでいたのですが、料理に対する評価は激辛。

「味がマイルドすぎる」「魚醤(ナンプラー)が足りない」

と、実に率直に酷評。

そして僕がそれほどおいしいと思わない別のタイ料理店の方が好きだと言うのです。

すごいショック。

しかし、彼らの立場を自分に置き換えて考えてみるなら、アメリカ留学中、アメリカ人の知り合いから「すげぇうまい日本料理の店があるんだ。絶対感動するよ」 と誘われてついていったところ、激アメリカンな味付けの日本料理店で、ケチャップ風味の寿司とか出されながら「どう? うまいでしょ。どうよどうよ」 と聞かれて困ったというような感じなのでしょう。

一応補足しておくと、料理を作っているお兄さんはタイ人でした。しかし奥さんは日本人であるとのこと。

まぁ、自分の味覚が日本人であるということを確認できただけでも良かったです。

やはり、タイ料理は日本風の味付けに限りますね!

Posted by taro at 23:47 | Comments (2)

2006年12月14日

奥の細道を歩く(自宅周辺で)

前回実家に帰省した折、「おくのほそ道を歩こう!」という万歩計を回収してきました。

いつかの父の日にプレゼントしたものですが、書棚の上に置きっぱなしになってまったく使われていないことは明白だったため、自分で使おうと思って持って帰ってきました。

起動すると、液晶の上を俳句が流れていきます。

くさのとも すみかはるよぞ ひなのいへ

すなわち、松尾芭蕉が奥の細道の旅に出る時に詠んだ俳句。さらに、

「千住まで あと 12.4キロ」

という容赦の無い目標値が表示されます。

遠すぎ!

芭蕉が住んでいた深川から千住まで、地下鉄ならすぐだと思いますが、歩くととてつもなく遠いですね。

全行程何キロか知りませんが、東北一周目指してがんばっていきたいと思います。

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2006年12月02日

高校の同級生がソースコードの美しさを追求する本を出しました。

高校の同級生であった佐藤匡剛が本を出しました。

tomcatとかeclipseとか、よく使われているオープンソースプロダクトのソースコードを実際に読んでみて、その美しさに触れようという本です。

彼が昔から提唱している「ソースコード美学」の形成に一役買うことになるのでしょうか。

ソースコードリーディングから学ぶ Javaの設計と実装

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2006年11月25日

洋裁教室を兼ねたカフェの柴洋さんで昼食会

水曜の昼、KGC理事長の柴田さんにお誘いいただき、洋裁教室を兼ねたカフェの柴洋(しばよう)さんで昼食。柴田洋裁学院、略して柴洋。

学院長の柴田美穂子さんはもともとは四国の高松で洋裁教室をされていたそうだが、一年ほど前に京都の東山松原にお店を出され、衣食に関わるオーガニックなライフスタイルの提案を行っている。着物では着古した服の生地で何かを作るという発想が当たり前なのだが、洋裁にその考え方を取り込みたいと考えていろいろ工夫されているそうである。

柴洋年表

昼食会には10人ほど面白い方々が参加して、賑やかに意見交換。

お米を使った新商品開発の話などをしたあと、宇宙人愛好団体ラエリアンの話から、なぜ宇宙人が地球に来ないのかという話題で盛り上がる。

もし宇宙のどこかに高い文明を持った宇宙人が存在するとしたら、なぜ我々にうんともすんとも言って来ないのか。

我々があと数千年も進歩を続けたら、間違いなく全宇宙に向けて情報を発信すると思う。もちろん、すぐに気付いてもらえるような形で情報を送る。

それと同じような発想をする宇宙人がなぜいないのか。

ひょっとして我々は全宇宙の最先端を走っているということだろうか。

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2006年11月14日

アイ・メディアエージェントの皆様と飲み会

金曜、木津屋橋武田病院の橋本院長にお誘いいただき、IT企業アイ・メディアエージェントの新人歓迎飲み会にご一緒させていただいた。
研究室の学生であるKリくんが橋本院長にPHPを教えさせていただいているというご縁である。
アイ・メディアエージェントの社長は橋本院長の奥様。

お店は前回お誘いいただいた時と同じ、西洞院松原の寿司屋。
京都の中心部からは少し離れた場所にあるのだが、中央卸売市場と繋がりのある人が経営されているとかで、魚が非常においしい。

今回、アイ・メディアエージェントに入社されたT松さんとS野さんは、システム開発やプログラミングに強い方々。
これまでホームページ制作を主体にしてきた業態を拡大させ、システム開発に力を入れて行く方針だそうである。

医療系機関との繋がりを活かし、今まで病院等のウェブページを多数制作されてきたそうだが、開発力とデザインのセンスを持った人材が揃えば、非常に意義のあるシステムの開発が行えるのではないかと思う。

たとえば入院患者さんと家族をネットで繋ぎ、忙しくてお見舞いに行けない場合にも互いの安否を確認できるシステム。
あるいは従来は病院が所有してきた検査結果を患者さんの手元に置き、再検査の手間を減らすシステムなど。

二次会は河原町丸善の跡地に出来た「スーパージャンカラ」へ。
京都を代表する書店であった丸善が無くなったことにはショックを受けたものだが、その跡地にはいつの間にかカラオケ店が建っていたようである。

「丸善の跡地がカラオケ店になったというから、何だそれはと思って、行こうかと思うんです」と橋本院長。

「スーパージャンカラ」はジャンカラにスーパーが付いているだけあって、「ワンランク上」の雰囲気を醸し出した高級感あふれるカラオケ店である。

やたら広いエレベーターとか、意味もなく設けられている休憩スペースとか。こんなジョークのような店舗を本当に作ってしまう所がすごい。

何曲か歌ってから、「丸善よりこっちの方がいいかも知れませんね」とつぶやく橋本院長。

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2006年11月12日

途上国割引

11月末に京都で行われるICADL2006という国際会議の広報責任者をしているのだが、外国からの問い合わせのメールが非常に多く、それに返事を書くのが大変。

だがおかげで英語でビジネスメールを書くことに抵抗が無くなった。

ネパールとかバングラディシュとか途上国からの問い合わせが結構あるのだが、

「途上国から参加するので参加費をまけてくれませんか」

などという依頼があったりする。

それはさすがに無理だろうと思いつつ、実行委員長のT中教授に聞いてみた所、

「じゃぁ割引しましょうか」
「ええええ、本当ですか」
「うん。そういうことはよくやりますよ」

どうも途上国からの参加者に割引をしたり、渡航支援を出したりすることは国際会議ではよく行われているようである。

なんだか感心。

ところがそうやって問い合わせしてくる人の中には、日本へのビザを得ることだけが目当てのように思われる人もいて、そういう人に返事を書く時は結構ブルーになる。

* * * * * * * * * * *

そんなこんなで最近は雑用多めの毎日を過ごしているわけだが、
代わりに学生さんたちの研究の進み具合が著しく、見ていて非常に心強い。

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2006年11月08日

裏千家のお茶会

週末、椿わびすけさんにお誘いいただき、裏千家のお茶会に参加してきた。

ネット上で茶道に関する情報を大量に発信されている方で、今回初めてお会いしたのだが、学者肌の落ち着いた雰囲気の女性。
と言っても僕を誘ってくださるくらいなので、非常に気さくな方。

今回のお茶会は裏千家の先代の家元である鵬雲斎千玄室大宗匠が献茶をされるという会であった。

会場は妙法院といって、京都国立博物館の横にあり、三十三間堂を所有しているお寺だそうである。

まずはお寺の宸殿で仏様にお茶を捧げる献茶、
続いて絵の具のような濃い抹茶を三人でまわしのみする濃茶、
通常の泡立った抹茶を飲む薄茶、
最後に精進料理を食べる点心。

それぞれに立派な器が使われているらしく、説明があるたび、参加者たちが「ほ~う」と感心している。

大宗匠は献茶だけ行い、濃茶は今日庵の方々によって行われたのだが、我々が飲み終えた直後にふたたび来られ、「どうぞどうぞくつろいで」などと言ってくださる。

84歳になられるそうである。非常にかくしゃくとされていて、文字通り生涯現役というご様子。

椿さんに言わせると、「硬派」な方らしい。

裏千家の後継者でありながら、戦争中、特攻隊に志願されたとか。原則として一家の長男は特攻隊には入れないことになっていたのに、無理に入れてもらったそうである。けれど出撃の直前になって終戦を迎え、一命を取り留められた。

裏千家と特攻隊というのもすごい組み合わせだが、茶道が戦国時代に生まれたことを考えると、あながち異質な組み合わせではないのかも知れない。

大宗匠が外国で講演すると満場の拍手になるそうだが、たしかに明朗で外向的なお人柄は外国人にも非常に尊敬されるだろうと思った。

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2006年11月05日

知能とは何か KGC知的サファリパークでの会話

KGCによる合宿講座、「KYOTO 知的サファリパーク&”本当に熱い研究会”の企画」にお呼びいただき、講師をしてきました。

会場は上京区にある一戸建ての民家。KGCの西尾さんが昔住んでいた家だそうで、今も五人くらいで共同生活が行われているとか。

講師や受講生からの発表やグループディスカッションの時間もありましたが、それを引いてもフリートークの時間が五時間という、実にサービス精神旺盛な企画でした。
いろいろな人が集まれば話は盛り上がります。

個人的には下原勝憲先生とのお話が面白かったです。

参加していた学生さんから、知能とは何か、学習とは何か、という質問があり、学習に関してはそれなりに定義できるとして、知能に関しては下原先生も「難しいんだけど」と断りを入れてから説明していました。

これに関しては僕もちょっと自分の意見を持っているので、言ってみました。

知能というのは「目的を持っているかのように行動するもの」に対して使われる言葉ではないでしょうか。

たとえば気象の変化や海流は複雑な動きを見せますが、そこに何かの目的があるとは思えない。

動物や人間が知能を持っているとされるのは、特定の目的(ゴール)を実現するために行動しているとみなせるからではないでしょうか。

演繹データベースや論理型言語が知能のモデルとして使われるのもそこから来ているような気がするのですが。

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2006年10月31日

ハロウィンな週末

土曜の昼、研究室で某氏に話しかけられました。

「なぁなぁ、手塚先生。知り合いが祇園でやってる店、もう九ヶ月も行ってへんのやけど。今夜ハロウィンパーティーやるから来てくれって言われて。Y本を連れていこうと思ってんのやけど、一人でおごるとたこつくしな。割り勘でおごらへん?」

最近、金の巡りがあまり良くないという某氏。それでも学生のY本くんを祇園に連れて行きたいらしく、僕を巻き込みたいようです。気前の良さはあいかわらず全開。

「AダムやCラッドにも声かけたんやけど、友達と飲んでるから来れるかどうか分からん言うし」

研究室の同年代に軒並み声をかけているようです。ようするに一人で行くより、大勢で行った方が面白いということですね。それはその通り。

ちょっと迷ったですが、ハロウィンパーティーという響きに惹かれ、少しだけ行ってみることにしました。ワンチケット2,500円ということで、祇園といってもそれほど高くない。

午後10時頃に研究室を出ることにしたのですが、その15分ほど前からちらちら時計を見つつ、すでに心は祇園、そわそわ落ち着かない様子の某氏。

「そろそろ行こか。タクシーで行ってもええねんけど、渋滞やったら余計時間かかるしな。歩こ」

河原町二条にある研究室の別館を出て、鴨川沿いをてくてく。

前回某氏と祇園に行った時には、たしか研究室の前からいきなりタクシーに乗った気が。

金の巡りが悪いと血の巡りは良くなる気がします。

途中、ドラマの『探偵物語』で松田優作がかぶっていた帽子をかぶり、仮装する某氏。パーマのかかったカツラまで付いていて、なかなか面白い。

店はHighnessといって、祇園の縄手と花見小路の間にあるビルの六階。カウンター席とソファ席がいくつか置かれたバーです。若い人たちが集まるような店で、祇園といっても格式の高さは感じられません。そしてキャバクラではないので、値段も高くない。

11時頃までは客も少なく、代わりに店の人といろいろ話すことができて興味深かったのですが、しばらくすると仮装をした客が次々に入ってきて、見ていて面白い。某氏と同じ帽子をかぶってかぶっている人まで現れました。

「仮装っていいですよね。何か、こう、違った自分になれるというか」と、感銘を受けた様子のY本くん。

たしかに仮装の楽しみというのは絶対にあって、普段それを堪能できる機会は少ない。これからハロウィンがもっと定着していったら面白い気がします。

僕は店の人と知り合いになったことに満足し、某氏とY本くんを残して午前一時頃に退出。

川沿いを家まで歩いて帰る途中、三条大橋の交差点で研究室の教員であるAダムと遭遇。

某氏の誘いをほったらかして、こんな所で何を?

「友達とこれから待ち合わせして、Pig and Whistleに行く所なんだ」

それは外人が集まることで有名なバーです。僕は学部生の頃にちょっとだけ行ったことがあるくらいで、イベントのある日には来たことはなかったので、つい興味を持って店内へ。三条大橋の北東のビルの二階です。

こちらも仮装な人々がたくさんいて、ハロウィンパーティーは盛況。外国人が半分くらいと、英語の練習で来ているような若い日本人が半分。

ギネスを一杯飲み、セルビア出身のB氏、オーストラリア出身のB氏らと知り合いになりました。オーストラリア人のB氏はインドのチェンナイにしばらく暮らしていたとかで、仏教やヒンズー教に関してかなり熱心に語っていました。本当は彼らの母国でハロウィンを祝うかを聞けば良かったのですが、聞き逃してしまいました。

ハロウィン(Halloween)という呼び名はカトリックで祝う万聖節(All Saints' Day)の前夜祭という意味から来ているらしく、HallowがHolyという意味、eenという部分がクリスマスイブのeveと同じだとか。

本来はアイルランド・スコットランド・ウェールズといったケルト系の文化圏で祝われていた異教的な祭りであったのが、キリスト教に取り込まれてHalloweenと呼ばれるようになったそうです。

僕がアメリカにいた子供の頃、親しくしていた友人は母親から「ハロウィンというのは異教的なお祭りだから祝っちゃだめよ」と言われて、トリック・オア・トリートをしてはいけないことになっていました。そういう人も珍しいのかも知れませんが、かなり徹底したプロテスタントのキリスト教原理主義ということなのでしょう。

一説によると、カトリックの聖者というのはキリスト教到来以前の神々をキリスト教に取り込んだ結果であるとか。

そう考えると、聖者として取り込めた神々は11月1日に、それができなかった魑魅魍魎は10月31日に押し込めて祝っているといった所でしょうか。

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2006年10月30日

スパム対策ポリシーの変更&コメントが記入できなかったことのお詫び。

このブログのスパム対策のポリシーを変更し、コメントを記入していただく際に「人間の証明」という欄にyesと記入してもらう形にしたのですが、フォームをいじり間違えてしまい、コメントを投稿しても反映されない状態が二日ほど続いていました。

その期間中にコメントを書き込んでいただいた方がもしいらっしゃいましたら、大変大変申し訳ありません。
またぜひ書き込んでいただけますよう、お願い申し上げます。

スパム対策のポリシーですが、最初、CAPTCHAという、歪んだ文字列を読み取ってもらう手法(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apartの略らしいです)のプラグインを導入しようと思ったのですが、これは視覚障害のある人がウェブページを聞いている場合には障壁となるため、Movable Typeの開発元であるSix Apartのページに「アクセシビリティ上の悪夢(an accessibility nightmare)」と書かれていて、うーんなるほどと思い、やめることにしました。

CAPTCHAの発明者であるカーネギーメロンでは、音声版CAPTCHAも作っているようです。

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2006年10月25日

携帯版一万日カウンターを作ってみました。

以前、自分の生きてきた日数が一万日を越えたことを記念して、一万日カウンターというものを作ってみたのですが、携帯からアクセスしやすいように、文字だけのバージョンを作ってみました。

携帯版 一万日カウンター
http://130.54.20.195/~tezuka/d/

一日一日を大切に生きたいものです。

Posted by taro at 20:09 | Comments (0)

2006年10月21日

アフィリエイトを始めてみました

研究室の活動に協力していただいているリクルートのK岡さんから、
リクルートでもアフィリエイトを始めたという情報を聞いて、載せてみました。
記事の間に挟まっている「ドコイク?」という文字列がそれです。
他にもいろいろあるのですが、僕の研究やブログの内容と関連が深いため、これにしました。
また、このサービスを開発されたH野さんと面識があるというのも理由です。
H野さんには、12月に行われるDBWebというシンポジウムでも講演していただきます。

せっかくなので、Googleのアフィリエイトも始めてみました。
バックナンバーの記事の最後に設置しましたが、
記事の内容としっかり関連する広告が現れるのが面白い。
まさに情報検索の技術が活かされまくっている感じです。

リクルートはアフィリエイトに参入したばかりということで、
まだあまり動的な広告が無いようなのですが、
資金力もノウハウもある会社なので、
これからどのように発展していくか楽しみです。

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2006年10月18日

ブログで紹介していただいたこと

国際会議ICADL2006の宣伝部長をしているため、あちこちで参加を呼びかけているのですが、やはり現代においてはブログを通して知っていただくことが必須と考え、そのようなことにくわしそうなN村先生に、どなたかご興味を持っていただけそうな方をご存知ないですかと訊いてみた所、bookscanner さんという方を紹介してもらいました。

N村先生もお会いしたことがないそうなのですが、書籍の電子化に関して記事をたくさん書かれていて、まさに今回の会議をお知らせするべき方。

というのも今年のICADLには、Google による書籍のスキャニングプロジェクト、Google Book Search の engineer director が来るのです。

突然メールを出してお願いした所、記事に書いてもらえました。

bookscanner さんによるご紹介記事

嬉しかったです。

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2006年10月15日

知り合いの詩人たちが評価を得てきているという話

僕が学部生の頃に関わっていた文芸サークル「ディオニュソス」の知り合いで、西院のスタバで本を読む会にも来てくれた大谷くんが最近、詩の賞を受賞したようです。

神奈川新聞記事 横浜詩人会賞は大谷さんに決定

ディオニュソスでは昔から大谷くんと森くんというのが詩作における二大巨頭だったのですが、彼らは詩に対する情熱があまりにも強かったため、学生サークルのノリでやってきた新入生の作品に辛辣なコメントを与えまくり、耐えきれず去っていく人々が続出、ディオニュソスは一時廃刊も危ぶまれたようなのですが、その試練をくぐり抜けた優秀な部員たちによって現在も活動が続けられ、学生主体の同人誌としてはかなりの長さである十年目を迎えようとしています。

以前、24時間営業の書店でどれだけ長い間立ち読みできるかという立ち読み選手権を実施した時、優勝したのが森くんだったのですが、彼は最近、思潮社による現代詩新人賞の詩部門と評論部門の両方で奨励賞を受賞したようです。

何かにひとすじに打ち込めば、評価されるようになるということ。

いい話です。

僕も努力しなくてはならないと思いました。

大谷良太 薄明行

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2006年10月13日

一週間の日記

9日(月)
論文のカメラレディの作成と、国内シンポジウムに投稿された論文の査読。
夜11時、期限ぎりぎりになんとか終わらせて送ると、その4分後に提出先のN島先生から丁寧なお礼のメールが来て、報われた気持ちになる。

10日(火)
昼過ぎから夕方まで研究会。
夜、広報を担当している国際会議ICADLの宣伝活動に着手。

11日(水)
ICADLの広報で各方面にメールを送り、チラシを作り、大学のイベント情報のページに掲載してもらい、海外からの問い合わせに対応する。
途上国からの参加者は参加費が免除になったりするのだが、あまり依頼が多いと会議が破産するため、その情報を伝える文章の書き方についてかなり悩む。
軽い気持ちでは頼みにくいように、それでいて必要な人は頼めるように。
夜、KGCの研究者連日連夜インタビューというのにお誘いいただき、ビデオを撮ってもらう。

12日(木)
午前、新しく担当することになった研究科のネットワーク・ワーキンググループ(NET-WG)の月例会でNTT西日本と打ち合わせ。会社員ってぱりっとしているなぁと、学内の方々と見比べながら思う。
昼休み中、専攻の会議。いろいろなハラスメントについて学ぶ。セクハラ・アカハラ・パワーハラスメント・環境型セクハラ。
午後、学内で開催された西和彦氏の講演を聞きにいく。未来志向のプレゼンに感銘を受ける。
夜、カンフォーラ(=お洒落なカフェ風の生協)で懇親会。リクルートのHトリさんと偶然店内で会う。

13日(金)
午前、4回生のI川くんと研究に関する打ち合わせ。
午後、共同研究でお世話になっているデンソー基礎研究所のS木様・M藤様が研究会にご参加。
13:30から19:00までの長丁場になり、かなり申し訳なかったのではないかと反省する。
まさかこんなに長く続くとは思われていなかったのでは。

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2006年09月29日

福岡にて研究会

今日はちょっとした晴れ舞台でした。

5月に発表してきたWorld Wide Web Conferenceは僕の分野ではそれなりに重要な会議ということで、聞いてきた研究について発表せよという指示を受け、情報爆発ITという科研の班別研究会で動向解説というのを行いました。

日本からの参加者は二十名程だったと思うのですが、そのうち四人、ひとり20分ずつ、自分が面白いと思った研究について発表です。

七十人近い先生方の前で話さなくてはならず、こんなに緊張した発表は今まで無かったです。

場所はなぜか福岡。いつも東京で集まってばかりいるので、たまには九州で、ということなのでしょう。

泊まっているホテルは中洲にあり、とても都会です。

明日の朝食は博多明太子が食べ放題のようなので、非常に楽しみです。

中洲の屋台で飲むと、ストリートミュージシャンが沖縄の曲を歌いに来たりします。

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2006年09月23日

KGCネット局。自分たちで番組を作ってみる。

未来社会の多様性を高めるシンクタンク KGCでは最近、ネット上での番組配信に取り組み始めているようである。

KGCの研究員であるN尾さんは様々な分野の研究者にインタビューを行い、夜毎それを放映する「連日連夜プロジェクト」という番組の作成を進めている。N尾さん自身がインタビュアーとなって、研究の面白い所を聞いていくという、かなり本人の楽しみを兼ねたような番組。

一方、先日の晩、KGC理事長の柴田さんに誘われ、Oさんが企画している番組の検討会に顔を出してきた。内容は「まだ秘密で」ということなので書けないのだが、基本的にバラエティ番組的な企画である。

夜九時から百万遍にあるKGCのオフィスにて、アイデア出しと実験的な収録。

Oさん曰く、昔は連想ゲームとかクイズダービーとか、かなり凝った番組がたくさんあったのだが、最近は少なくなった。

というよりむしろ我々が日本人の平均的な感性についていけなくなっただけなのかも知れないが、それなら自分たちで作ってしまおうという試みは面白い。

そもそもテレビは見るよりも自分たちでやる方が断然面白いと思うし。

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2006年08月25日

宇宙と時間

毎年夏に出かける研究室の旅行、今年の行き先は北近畿。二泊三日で天橋立・由良・綾部・城崎をまわった。

夜、由良の浜辺で花火をした後、彼方にイカ釣り漁船の光の見える波打ち際に立つと、天の川が鮮やかに見えた。
月が出ていないためか本当に綺麗な星空で、T島先生は「これだけでも来た甲斐があった」と言っておられた。
まさに天を流れる川、あるいは天空に架けられた橋のよう。
当然のことながら、他の星との距離感が掴めない。
銀河の中心方向と外縁方向で濃さが違うのが分かるとはいえ、自分が巨大な星々の円盤の片隅に存在していることを実感するのはなかなか難しい。

城崎からの帰り道、豊岡に住むhiroponさん・mipomipoさんご夫妻の家を訪ねた。

hiroponさんはとあるSFを最近読み終えたということで (ネタバレしたら申し訳ないのでタイトルは伏せておくが)、時間や決定論の話をした。

hiroponさんのおばあさんは亡くなる前、自分の人生について、
「こうなるのが決まっていた気がする」
と語っていたのだそうだ。

かなりの達観である。

「深いですね」
「それはどういう状況で言ったの?」
「昼飯食って、テレビ見ながら」

お茶の間でディープな会話である。

「でもさ、この前、テレビの占い番組で人生が決まっているのかどうかというのを真剣に議論していたんだけど。どちらでも変わらないよね」とmipomipoさん。
「区別できないし」

宇宙のどこかで我々の行動を正確に予測している存在があるのかも知れないが、それも含めて我々は自分の人生を作っているのではないかと思う。

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2006年08月22日

週末の食事会

週末はkogeさん、M方さん、taezoさん、T村さん、ベク成さんと木屋町の中華料理店でお食事会した。

フランスから帰国したtaezoさんとは久々の再会。T村さんとtaezoさんがこの時初めて会ったというのを知って驚く。「意外な所で繋がっている」というのはよくあるが、「意外な所で繋がっていない」ということもあるものだ。

kogeさんと議論の意義に関して議論。自分の考えを言葉にすることでそれが発展することもあるので、その意味でも議論には意味があると僕は思っている。デネットの「解明される意識」に興味を持ってもらい、お貸しした。クオリア反転の思考実験では被験者がクオリアの反転に気付くことになっているが、そもそも記憶の想起というものも「クオリアモジュール」を使って行われるとしたら、本人が反転の事実にまったく気付かないということも考えられるのではないか。

M方さんは最近、「マクスウェル理論の基礎」(東大出版会)という本にはまっているらしい。電磁気学や相対論の形成過程を原著論文に遡って述べた本。マクスウェルは元々ベクトルポテンシャルとスカラーポテンシャルを使って電磁場の方程式を書いていたがそれをへヴィサイドが電場と磁束密度を使った形式に書き直して広めたという話など。

ベク成さんは先々週、ドクターフィッシュの会に来てもらって知り合ったのだが、今回も遠路尼崎から来てくれた。18歳ということでお酒を一滴も飲まず、おかげで我々も中国茶を飲み、健全な会に。

中華料理のあと、寺町四条下ルのバー風チャイハネに移動。サフラン入りの砂糖を舐めながら飲むペルシャチャイを頼む。昼の間はシルクロードを長年旅していたマスターがいるのだが、夜は長年祇園で働いていたというママが店を切り盛りしていた。

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2006年08月19日

送り火

8月16日はお盆が終わり、五山送り火が行われる日。
京都盆地を取り囲む山々に大文字・妙法・船形・左大文字・鳥居形の文字が浮かび上がる。

研究室のKリくんがバイトでプログラミングを教えている木津屋橋武田病院の橋本院長から、送り火ディナーに来ないかというお誘いをいただいた。

橋本院長の奥様アイ・メディアエージェントというウェブページ制作の会社を立ち上げられておられ、先月、その社員の方々とのお食事会にご一緒させていただいたので、おそらく今回も屋上のビアガーデンのような所で送り火を見ながらビールでも飲むのだろうと考えてお伺いしたのだが、実際はホテル最上階のフランス料理レストランでのお食事会だった。

レストランは円形のフロア全体が回転する構造になっていて、どの席からでも均等に送り火が見れるため、非常に人気の場所らしい。

来られていたのは主に橋本院長のご家族。
橋本院長ご夫妻とご長男、ご次男。ご親戚に当たられるT井さん。武田病院グループの総務部長であるY原さん。そして、武田病院グループの創始者である武田道子理事長が来られていた。

なんだかすごい食事会だった。

京都にお住まいでない方のために書いておくと、京都における武田病院の存在感というのはすごいのである。

京都駅前の一等地に聳え立つ武田病院を初めとして、武田総合病院・宇治武田病院・東山武田病院・木津屋橋武田病院・十条リハビリテーション病院・城北武田病院・宮津武田病院などなど、グループに属する病院は総数10、関連施設は50以上。まさに京都を代表する医療機関である。

武田道子理事長は凛として威厳のある女性であった。
橋本院長の奥様のお母様に当たるそうである。
現在は武田病院グループの副理事長、武田病院の理事長と名誉院長などを務められている。

そもそも武田病院の始まりは、今を去ること40年以上前、武田道子理事長が保健所に勤める傍ら始めた夜間診療所だったとか。旦那様はその頃、関西医科大の皮膚科に勤められていて、助教授にまでなられたのだが、途中で戻ってこられて、お二人で武田病院を大きくしていったのだという。

今では経営のあまりうまく行っていない病院がグループに入れて欲しいと言ってくることも多く、さらなる拡大が続いている。経営を刷新することで、それらの病院も採算が取れるようになる。武田病院グループは優れた経営能力を持つ組織なのである。

橋本院長ご夫妻や武田理事長がこのレストランで送り火を見られるのは、毎年恒例の行事らしい。

「常連が多くてね。いつも同じ席に着くんですよ」と橋本院長。

実際、息子さんどうしが小学校の同級生であったという近所の小児科医の先生や、奈良の薬師寺の管長ご夫妻など、知り合いの方々が次々に挨拶に来られていた。

フロアの回転は非常にゆっくりであるため、五条から梅小路、八条にかけて街の風景が少しずつ動いていく。席に着いたのが午後六時頃。送り火が点火されるまでに二時間もあり、お話する時間はたくさんあった。

息子さん二人は大学生ということで、外国に行かれたり、近々行く予定だというお話をしていたところ、北欧の話題になって、理事長が言った。

「北欧は福祉先進国ってことで四回くらい行ったけど。老人ホームを見せてもらってね。セントラルキッチンを導入していて。それはうちも導入しようとしてるんだけどね、料理といったら、じゃがいもの炊いたんと、ハム。それから野菜が無いから、ブドウを皮まで食べるの。それが食事。日本でそんなことできないでしょ?」

福祉が充実しているといっても、その内容は日本とは全然違うのだ。

「でも、むこうの人って、税金に対する考え方が日本と違うっていいますよね。いつかは自分に返ってくるから、進んで払うっていう」と息子さん。

日本ではダムや道路が税金で作られるように、福祉にお金をかけることがひとつの公共事業になっているのかも知れない。福祉の方が自分に返ってくるという感覚は強そうである。

「チューリヒの病院の救急センターを見せてもらったんだけど。ずっと待っていて、一日一台だけ。うちなんて一日十五台よ」と理事長が苦笑する。
「むこうは人口が希薄だから」と橋本院長。

日本に北欧やスイスのモデルをそのまま適用できないとしたら、いったいどのような医療を目指していったら良いのか。

「日本の医療は今後、どの国、あるいはどんな方向を目指していくべきだとお考えですか?」と、思わずインタビュアーのように訊いてみる。

理事長は少し考えて、「そうねぇ。今、研修医の面接をしていて。そういうことを訊いてみるんだけど」

首を傾げて、具体的にこれといった方向は仰られなかったが、現状には問題がたくさんあるということを示唆しておられた。

「これだけ医療が進んでいるといっても、今年は平均寿命が短くなったっていうし」

医療技術が進んだからといって、人の寿命が延びるとは限らない。橋本院長のお話だと、病院内のベッドの数に応じて医療費が増えていくという傾向があるため、厚労省はとにかくベッドの数を減らそうとする。だが、その結果、必要な時にベッドが足りなくなることを医療者側では常に心配されているという。

「マスコミは長いこと生きているのが悪いことみたいな言い方をするでしょ」と理事長。

たしかに高齢者にしてみたら、「高齢化問題」といった表現はあまり嬉しいものではないだろう。

いろいろなことを語っているうちに、送り火が点火された。

宵闇に包まれた山々にひとつずつ文字が浮かび上がる。

お盆の間だけ現世に帰ってくるという死者の霊を見送るための火。

しばし会話が途切れて、遠くにともる火を見つめた。


武田病院グループ

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2006年07月17日

カヤック柳澤さん邸訪問。七里ヶ浜でサーフィン。

有名なIT系ベンチャー企業、カヤックの代表である柳澤さんの家で開かれたバーベキューに行ってきた。

鎌倉は七里ヶ浜の住宅街の一角。
30年以上前に建てられたという住宅には広い芝生があり、
その周囲を取り囲むように椰子の木が植えられていて、
開放的な室内もアメリカ的。

かつて西武が開発した高級住宅街だそうだ。
太陽族とか。そういう感じだろうか。

柳澤邸の芝生は綺麗に刈り揃えられているが、
先月はずっとイタリアで仕事をされていたため、
草ぼうぼうだったそうである。
バーベキューが行われるということで、前日に早起きして芝刈りをかけたのだそうだ。

来ていたのは柳澤さんのお子さんと同学年の子供を持つお父さんたち。
Y山さん、Wケさん、それからお母さんたちも。
皆、湘南に居を構えて、豊かな感じである。

そこに僕や友人の小関・Y川・K宮がお邪魔したという形。
カヤック社員であるF川さんやH本さんも来られていた。

以前、柳澤さんが勤めていた会社の先輩で、今は同じ鎌倉に住むというY山さんが言う。

「ここに住むようになってから、遊園地とか行かなくなったよね。海で十分という感じ。たまに出かけるとしたら、山とかね」

湘南に住むと、自然派になるようである。
実際、山と海が近いためか、東京の都心と比べるとびっくりするくらい涼しい。

Y山さんが勤めている会社というのはソニー資本の通販系の会社で、柳澤さんの奥さんも以前そこで働いていたという。
毎年必ず売れる商品を提案するヒットメーカーだったそうだが、
すでに起業のため退職していた柳澤さんとの結婚を期に彼女も退職したため、
社長は激怒したそうである。

だが、今ではその会社はカヤックと提携してBEYESというe-commerceのサイトを運営しており、
それが非常にうまくいっているため、逆に感謝されているとY山さんが言っていた。

バーベキューでは近隣の漁港で買ってきたというサザエやハマグリをご馳走になった。

夕方、七里ヶ浜でサーフィンに挑戦した。

生まれて初めてである。

柳澤さんのショートボードを借り、教えてもらう。

サーフィンをうまく行うために一番重要なのは、「パドリング」らしい。
すなわち、手をクロールのようにかいて、前に進むこと。

波に乗るためには、まず沖合に出なくてはならない。
サーフィンの上に腹ばいになり、押し寄せてくる波を越えて進み、波が砕ける場所より先に行く。
この段階でへとへとになってしまうと、あとで波に乗ることができない。

十分沖合に出たら、ボードの上にまたがって座り、「波待ち」の状態で待機する。

良い波が近づいてくるのを見たら、くるりと方向転換してボードの上で腹ばいになり、必死にパドリングして速度を上げていく。
ここがふんばりどころ。

「パドリングして、波と同じ速度にならなきゃだめ」と柳澤さん。

波が追いつく時、同じ速度になれていたら、その上に乗ることができる。

もしも波よりも遅ければ、波がボードの下を通り抜けていってしまうので、その上に乗ったり、よもやボードの上に立つことはできない。

うまく波を掴まえられたら、腹ばいになった状態から両手でボードを押し、反動で体を持ち上げて、ぴょんと立つのである。
これもなかなかテクニックがいるので、畳の上で何度も練習したり、イメージトレーニングするらしい。

当然、初めての僕は立つことなどできない。
しかし、サーフボードが波を受けると、ボードは大きく加速する。
これがなかなか速く、非常にスリリングで面白い。
波の上を、プールで泳いでいる時には考えられない速度で疾走できるのである。

素人はこれだけで楽しめる感じである。

僕ら以外にもたくさんのサーファーが周囲にいた。
うまい人たちは本当に器用に波の上をすいすいと渡っていく。
ボードの上で身動きが取れない僕のすぐ横を、颯爽と走り抜ける。
間近で見ると、その機動力の差に愕然とする。

サーフボードには大きく分けて二種類あって、ショートボードとロングボードと呼ばれている。

ショートボードの上に立てるようになるには三十日くらいかかるそうだ。
一方、ロングボードなら三日。

だが、ロングボードは直進しかできない。ただ波に乗っているというだけ。

小回りが利くのはショートボード。
スノボのようにさくさく切り返していたのは、皆、ショートボードのようである。

女性やおじさんはロングボードが多い。

「結局、サーフィンは体力のスポーツなので」と柳澤さん。

ロングとショートの中間の長さのものをファンボードと呼ぶらしい。

何度か沖合と浅瀬の往復を繰り返しているうちに体力が尽き、陸に上がった。

鎌倉の海岸は東から順に逗子・材木座・由比ヶ浜・坂の下・稲村ヶ崎・七里ヶ浜・東浜・西浜・鵠沼という風に並んでいる。
江ノ島があるのが西浜のあたり。
このあたりはよそから来た人が多い。
稲村ヶ崎と七里ヶ浜はローカルの人が中心。50代の人も、普通にサーフィンしている。

親の代から湘南に暮らしているというWケさんに言わせると、コンスタントに良い波が出るのは鵠沼(くげぬま)。
良い波というのは単に高い波というだけでなく、波頭の砕け方も重要らしい。

稲村ヶ崎と七里ヶ浜には日によってとても良い波が来る。
ただし、七里ヶ浜は少し沖に出ると足下が砂ではなくリーフになっているので、波に呑まれて頭を打ったりすると危険。
実際、僕も沖合で波に乗っていて、たまたま足がついたら堅い岩場になっていたのでぎょっとした。
こんな所に頭を打ち付けたりしたら、本当に溺れそうだ。
サーフィンの最盛期には、毎年水死するサーファーが後を絶たなかったという。

行方不明者が出ると、警察や地元の人たちがみんなで手を繋いで横並びの長い列を作り、沖合に向かって歩いていく。
そうすると、誰かの足に水死体がぶつがる。
そうやって発見するのだそうだ。

なお、カヤックのメンバーでサーフィンをする人はそれほど多くなく、
最近はむしろ筋トレが流行っているらしい。
柳澤さん、F川さん、H本さんなどが熱心にジムに通っている。

「持ち上げられる重さが半年の間に40キロ、45キロ、50キロという風に上がっていく。その感覚が何ともいえない」のだそうだ。

こちらもなかなか奥が深い世界のようである。


カヤックでは夏休みのインターンを募集しているとか。

鎌倉の海辺で遊びつつ仕事をしたい方、ぜひご応募を。

24時間遊び、24時間働く、というのがコンセプトである。

面白法人KAYAC

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2006年06月29日

KGC飲み会

今日は未来社会の多様性を高めるシンクタンクKGCの飲み会に行ってきた。

ピクセラという会社の方々のおごりで、御幸町錦にある西京味噌を使った料理の店。

KGCの繋がりというのは面白くて、今回もすごい人たちがいろいろ集まっていた。

今、時間が無いのでくわしく書けませんが、非常に面白かったです。

ピクセラは毎年、博士課程修了者をたくさん取っているらしく、
こういう会社が増えてくれることは素晴らしい。

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2006年06月27日

壮行会。バイオロギング。

同期のM村くんが研究員としてノルウェーに行くということで、壮行会があった。

木屋町御池下ルのアジアン・エレメンツという店。
地下の個室はやたら天井が低く、立つと頭がぶつかる。
入り口は膝を付かないと入れないようになっていて、茶室的というか何というか。

同期のT見くん、おぎっち、みっちゃん、ヨータン。昔秘書していたつのさん。
さらに、M村くんの後輩の女の子たちが来ていた。

M村くんの専門はメバルやタラといった魚の追跡だが、
彼女たちはジュゴンやペンギンを追い掛けている。

どのように追い掛けるかについては、
M村くんらの研究室の助教授である荒井先生たちが始められた日本バイオロギング研究会のページにくわしい。

S本さんはジュゴンが船舶とぶつかるのを防ぐために、
ジュゴンが嫌う音を船から放つ方法を研究している。

A本さんはジュゴンの摂餌行動。アマモという海草を食べるそうなのだが、
餌を求めて移動する動きを追っていく。

S見さんはペンギンの行動。まだ南極に行ったことはないそうだが、
アメリカの南極基地周辺で取られたデータの解析をし、三次元の移動などをプロットしている。

途中から研究室の後輩のK村くんが合流。

みっちゃんがキャバクラに行く男は許せないと主張するので、
キャバクラ・クラブ・ラウンジ・スナックの違いについて延々と説明が行われる。

会社員が取引先とキャバクラに行くのは仕方ない、という話。

しかし、それは取引先が男性であることを前提としている。

取引先の担当者が女性だったらどうなるのか。
一緒にホストクラブにでも行くのか。

これからの時代、ホストとホステスが両方いるハイブリッドなキャバクラが
案外流行るかも知れないと思った。

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2006年06月20日

青い食べ物を作ってみました。にんにく酢。

青い食べ物を作ってみました。

以前、知り合いとの会話の中で、青い食べ物は少ないという話が出ました

それ以来、そのような食べ物がないか目を光らせていたのですが、
たまたまウェブ上でそのような食品の作り方を発見したので、作ってみることにしました。

にんにく酢、またはガーリックヴィネガー。

にんにくと酢を混ぜ合わせるだけで、青くなるらしいのです。

一部のファンの間で人気の食品だとか。

にんにくは皮を剥いて小瓶へ。そこに酢をめいっぱい注ぐ。

もうひとつの小瓶では、にんにくを入れて割り箸の先ですりつぶし、そこに酢を注ぐ。
こちらに入れる酢は少量。にんにくの量の三分の一くらい?

そして放置。

三時間後。

六時間後。

翌朝。

青というか青緑ですが。

すりつぶしていない方のにんにくも、先端がほんのり青く染まってきています。

朝食に食べてみることにしました。

味は、別にうまくありません。にんにく+酢という感じです。

むしろ辛すぎて腹にこたえます。

しかし、二週間ほど置くとまろやかになり、おいしくなるのだとか。

日本の朝に、にんにく酢。


参考ページ:

にんにく酢のページ

以下は、青く染まる理由。

酢好きの人のページ

愛知県食品衛生検査所に「にんにくが青くなりました」という問い合わせ

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2006年06月01日

World Wide Web Conference

イギリスから帰国。

今回発表してきたのは International World Wide Web Conference (WWW2006) という結構有名な会議で、
なかなか充実した内容だった。

「今年はセマンティックウェブ関係の発表がとても多い」と誰かが言っていたが、どうなのだろう。
個人的には簡単な言語解析や学習を使った検索手法の方が、現実性がありそうな気がした。

サーチエンジン関係では Yahoo! の人たちの発表が多かったが、
それは Google が秘密主義であまり外部に技術を公開しないかららしい。
それでも何件かは発表があった。

IBMの東京基礎研究所で視覚障害者のためのウェブブラウザを開発されている、
浅川智恵子さんと初めてお会いすることができたのも良かった。

企業コーナーでは各種デモがあり、Google や Yahoo! や MSN のコーナーと並んで、
「社員は七人です」とかいうベンチャー企業が結構使えそうなサービスを提供していたりして、面白かった。
ウェブ上のサービスというのは実際、アイデア勝負なのだと思う。
少なくとも最初のうちは。

Posted by taro at 05:04 | Comments (2)

2006年05月10日

テレビや新聞の取材

今日は、小学校向けの検索エンジンを開発するプロジェクトに対して、新聞社やテレビ局が取材に来た。

新聞社の人たちは、システムによって検索される写真の枚数や、生徒の数、
授業協力を始めた時期、といった具体的なデータを何度も確認していた。

テレビ局の人は、開発したシステムのデモを見せると、
「その動作、もう一回してください」などと言って、何度も撮り直していた。

最初は子供たちの様子を中心に映すつもりだったらしいのだが、
生徒の顔はあまり映さないようにしてほしいという要望が先生方からあり、
後ろ姿だけだとあまり明るく見えないので、
システムを開発した僕らの側を中心に据えた構成に変更します、と言っていた。

最終的に出来上がる番組の構成を考えながら臨機応変に取材しているのが興味深かった。

また、新聞とテレビでは気にするところが違うようなのも面白い。

Posted by taro at 23:47 | Comments (4)

2006年04月19日

gooのローカル検索

昨日は検索エンジンgooの地図インタフェースを開発されている方々が研究室に来られた。

goo地図

Google Maps に追いつけとばかり、四ヶ月で開発したらしい。

さくさく動いていて、良い感じ。

だいたい追いついているように思うので、これからどんな新機能が実装されるのかが興味深い。

APIも作られていて、ぜひ使って欲しいと言われました。

Posted by taro at 12:36 | Comments (0)

2006年04月18日

科研費がとれた

今日は、はじめて自分の科研費が取れた。

ちょっと嬉しかった。

Posted by taro at 23:59 | Comments (3)

2006年02月28日

那覇、宜野湾

データ工学ワークショップ(DEWS)というイベントで、沖縄にやってきた。
今年が17回目の開催とのことだが、沖縄で行われるのは初めて。

参加者数は年々増えているものの、今年は開催地の魅力もあってか、
一気に拡大し、論文発表数が200件以上、参加者は300人を越えた。

僕は主に論文投稿者への対応を担当していたため、
準備は大変だったが(研究室の院生のA星くんには本当にお世話になった)、
会議が始まってしまえば、それほど忙しくない。

季節は完全に初夏。

沖縄には鉄道が走っていないそうだが、
空港と市街地を結ぶ「ゆいレール」というモノレールがある。
ゆったりした速度が何とも南国風で、
窓は床に届くほど大きく、街並みを見下ろしながら走っていく。
特に丘陵地を走る時の風景は素晴らしい。

ワークショップの会場は那覇からバスで30分ほどの宜野湾市にある、沖縄コンベンションセンター。
沖縄風なのかよく分からないが、独特の形状をしている。

ホテルのベランダからの夕景も綺麗。

夕飯には大根とパパイヤのサラダを食べた。
沖縄ではパパイヤは料理の素材のようである。
まだ熟していないパパイヤなのだが、ほのかに甘みがあって、とてもおいしい。

ゴーヤ茶も美味だった。

Posted by taro at 22:05 | Comments (4)

2006年02月27日

小学校で実験

伏見稲荷の横にある京都市立稲荷小学校にて、“実験”を行ってきた。

実験といっても、我々の研究室で作られた検索エンジンを生徒に使ってもらうだけ。
実証実験というやつである。

演習形式の授業で、生徒たちに自発的に調べものをしてもらい、
検索エンジンを使いこなしてもらうという内容である。

授業中、小学六年生の男の子が僕のところにやってきて、突然、

「逆さめがねについて教えてください」

と言ってきた。

「何でその話、知ってんの」

「検索したら出てきた」

実は僕は一年前にもこの小学校に来たことがあるのだが、
彼はその時、僕の名前をウェブで検索し、
逆さめがねについて書かれた文章を読み、興味を持ったのだという。

検索エンジン、使いまくりである。

逆さめがねをぜひ使ってもらいたいところだったが、
あいにく僕の手元には無い。残念である。

僕らが関わっている授業は午前中に終わり、校長室に挨拶に行くと、
食事も出せずに申し訳ありません、と校長が謝るので、
給食を食べていきたいですよ、と冗談を言ったら、
「おいしくてびっくりしますよ」と言われた。

校長によると、最近の小学校の給食は十年前とは比べものにならない程おいしいらしい。

子供の頃からおいしいものを食べるのは大切ということで、
手間をかけて作っているのだそうだ。

世の中はどんどん豊かになっているようである。素晴らしい。


逆さめがねの報告

Posted by taro at 21:22 | Comments (0)

2006年02月26日

西院スタバでお話会その2

西院スタバでお話会の第二回を行った。

前回は詩人の田中あつすけさんと僕の二人で話していただけなのだが、
今回は物理の先生であるkogeさん、その知り合いのM方さん、
あつすけさんの知り合いのS藤さん、僕の学部生の頃の知り合いのO谷くんが来てくれた。

量子コンピュータ上で実現された知性は重ね合わせ状態を収縮させることなく対象を見ることができるか、という話をした。
また、そのような知性から見ると我々観測者はどのような存在として捉えられるのだろうかという話。
四時間ほど話し込んだ。

遅れてやって来たO谷くんは「詩学」に作品を載せたりしている生粋の詩人で、
会話にあまり入ってきてもらえず、少し申し訳なかった。

今回も「読書とお話の会」と銘打っていたにも関わらず、少しも読書できず。
 
 
 
補足:
トラックバックは、西院スタバの会に参加してくれたkogeさんのブログ(le monde interessant)から。
僕が英語版のmovable typeを使っているためか文字化けしていますが、
スパムではないので、辿ってください!

Posted by taro at 14:23 | Comments (0)

2006年02月21日

砂糖入りの緑茶

昨日、午前中は論文のチェック、

午後1時からK島くんと論文の打ち合わせ、

4時から大阪の開発会社の人と打ち合わせ、

6時から10時まで小学校の先生方と打ち合わせ、

という風に立て続けにミーティングが続いたため、
昼食も夕食も食べることができず、
話し合いをしながら次第に意識が遠くなってきて、
血糖値を上げなくてはと思い、
研究室には食べられるようなものが何もなかったので、
緑茶に砂糖をどばどば入れて飲んでおりました。

なかなか美味でした。

Posted by taro at 23:30 | Comments (2)

2006年02月10日

ライセンス管理

昨日の専攻会議でライセンス管理をもっとしっかりしましょうという話がありました。

岡山大と新潟大が違法コピーの使用で摘発されたため、大学は危機感を募らせているようです。

摘発の対象となったソフトは主に一太郎。
ジャストシステムは最近、自社ソフトの販売量と使用量が圧倒的に違う事実に気づき始めたようで、
違法コピーに対して厳しく訴え出ているとか。

大学の研究室で一太郎を使っている所は少ないようですが、
文科省はやたら一太郎が好きらしく、事務室では必要なソフトだそうです。

そういえば先日科研費を申請した時も、
MS WordとPDFに加えて一太郎のフォーマットが用意されていて、
ちょっとびっくりした記憶があります。

国産ソフトというのも一因かも知れませんが、
一太郎の充実した罫線機能はお役所仕事には便利だとか。

けれど年に一回か二回の書類作成のためだけに一太郎を買うのももったいないと考え、
一枚のCD-ROMを使い回しちゃったりするところが多いそうです。

研究室の場合、全部でいったい何台コンピュータがあるのか誰も知らなかったりしますが、
事務室の場合は台数がきっちり管理されているため、
その点が仇となって(と言って良いのか悪いのか)、
購入ライセンス数の過小が容易に調べられてしまったとのこと。

摘発された場合、払うべきだったライセンス料の三倍くらい請求されるそうですが、
結局はライセンス料と同じくらいの金額で和解したりしているようです。
しかし、一番困るのは、捜査という名目で大学のコンピュータを
全部持って行かれてしまったりすることだそうです。

一太郎2006は本日発売。

使う場合は、買っておいた方が良さそうです。

Posted by taro at 20:48 | Comments (2)

2006年01月24日

子供向け検索エンジン……。

昨日、伏見稲荷の近くの小学校に行って、
子供向け検索エンジンの打ち合わせをしてきた。

関わっているプロジェクトの関係で、
小学生が授業で使える検索エンジンを作ることになりそうなのだが、
まだどんなものになるのか決まっていない。

そもそもどんな機能が小学生にとって価値があるのだろう。

情報の信頼性とか、重要な気がするのだが。

Posted by taro at 20:33 | Comments (2)

2006年01月07日

西院スタバでお茶

詩人の田中宏輔さんが西院のスタバでお茶をしたいと言う。

ひとりだと寂しいので、誰か一緒に行きませんかと誘われた。

近所に住んでいるのに、まだ一度も入ったことが無いのだそうだ。
読書、会話などして、雰囲気を楽しみたいとのこと。

僕は一度田中さんとゆっくりお話してみたいと思っていたので、ご一緒させてもらった。

田中さんはユリイカや文學界に作品を載せられている詩人だが、同時に熱烈なSF愛好家でもある。
噂には聞いていたものの、実際、聞きしに勝るSF好きであった。

いろいろ興味深いお話ができた。

人間の意識の目的は反射ではなく反省なのだろうという話。

何回も挑戦したのだが、自分が眠る瞬間が分からなかったという話。

夢を見させる演出家は意識を持たないのかという話。

読書もするつもりで本を持ってきていたのだが、ずっと話をしていたため読めなかった。

非常に盛り上がったので、またこういう機会を持とうということになった。

次回は読書の時間もしっかり確保して、
「単に本を読む会」という名前の集まりを開きたいと思っている。

Posted by taro at 16:06 | Comments (2)

2005年12月09日

講義の電子化と外部公開に伴う問題

今度、大学で行われている講義を電子化して外部に公開するという作業に関わることになった。

撮影された講義をスライドと同期させてオンラインで閲覧できるようにするMPMeisterというシステムを使う。

問題は、講義用に作ったスライドにはウェブから拾ってきたグラフや図などが使われていることが多く、
それを授業で使うだけならグレーゾーンだが、外部に公開するとなると、著作権に引っかかるということ。

それを何とかクリアして、来年中に公開できるようにする計画らしい。

どうしたものか。

とりあえず、問題のあるグラフや図はすべてハイパーリンクに置き換えるという案が出ている。

Posted by taro at 23:34 | Comments (0)

2005年11月16日

Confmanの書き換え

毎年三月に行われているデータベース系の国内会議、
データ工学ワークショップ(DEWS)のプログラム委員長補佐をすることになり、
論文投稿システムの運営を任された。

Confmanという論文投稿システムを使って行うのだが、
これはminiSQL(msql)という結構マイナーなデータベースと、
それに付随する独自のスクリプト言語で動いている。

海外で開発されたものを昔のスタッフが日本語に対応させ、
毎年カスタマイズしながら使っているのである。

当初、スクリプト言語はliteという名称だったのだが、
数年前にmsqlが3.xにバージョンアップされた際、
言語の呼び名がemberになり、仕様も変わった。

それでもデータ工学ワークショップのスタッフは毎年、
あえてmsql 2.xをインストールし、liteで書かれたConfmanを動かしてきた。

ところが今年、ついにそれが続けられなくなった。

最新のlinuxではどうにもmsql 2.xが動かず、
msql 3.xをインストールしなくてはならなくなったのだ。

結果として、liteで書かれているConfmanのソースコードを
すべてember用に書き換えなくてはならなくなった。

これが突如として我々の研究室に降ってきた仕事である。

そもそもmsqlやember、liteを使ったことのある人間なんて、
一昨年Confmanの管理を担当していた院生のA星くんを除いてまったくいなくて、
みんなやりたくないとか言う。

僕もemberなどという謎の言語を学ぶつもりは毛頭なくて、
仕様だけ残して PHP + MySQL に移植するべきと主張していたのだが、
論文投稿の開始まで一ヶ月という期間の短さ、
ゼロから書き上げる場合のコストなどを検討した結果、
とりあえずember対応化に着手することになった。

liteからemberへの主な変更点は、型にうるさくなっていることとか、
未定義の変数を使えないこととか、関数名が変わっていることとか、
いろいろあるのだが、そのための置換用のスクリプトを書き、
何日か苦労しながらソースをいじくっているうちに、
次第にemberに愛着が湧いてきてしまい、結局、

このまま ember + msql でもいいんじゃないか、

とか、そんな心境になってしまった。

こうやってConfmanは今日まで生き延びてきたのだろうかとふと思った。

Posted by taro at 23:05 | Comments (0)

2005年10月20日

火星明るい

今、満月の横に火星が見える。

ということはつまり、かなり地球に接近しているのだろう。

ものすごく明るい。赤い。

Posted by taro at 00:22 | Comments (2)

2005年10月13日

置き引きに注意。

烏丸三条のスタバにて、知り合いのhさんが置き引きにあったそうです。

ほんの短い時間、席を外していただけなのに、鞄が無くなっていた。

慌てたhさん、何かの間違いじゃないかと思って探しまくったが、跡形もない。

するとそばにいた女性客が立ち上がって、

「近くに座ってた人が荷物持っていきましたけど……あの人、知り合いじゃないですよね?」

と、言ったそうです。

……。

世の中には控えめな人が多いようで、たとえ置き引きっぽい行為を見かけても、止めたりしないようです。

他人の目を頼ってはいけないみたいです。

hさんには悪いけど、身近な知り合いがそういう事件にあったと聞くのは、自分の防犯意識を高める上で非常に効果がありました。

「一年間の置き引き発生件数は何々件です」とかいう数字を見るより、よほど気をつけようと思いました。

Posted by taro at 23:03 | Comments (0)